冨安健洋&板倉滉、日本代表のCB“新時代”到来か ドイツ戦でコンビ結成の可能性も「もう1段階も2段階も上のレベルに」

日本代表の冨安健洋(左)と板倉滉【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表の冨安健洋(左)と板倉滉【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

アウェーの地ドイツでトレーニング

 日本代表は9月5日、ドイツ・ヴォルフスブルクで9日(日本時間10日)の国際親善試合ドイツ代表戦に向けて“異例”の練習を行った。森保一監督は冒頭15分を非公開にし、残りの練習を公開。公開された練習では約1時間選手は汗を流した。DF冨安健洋はセンターバック(CB)起用が濃厚で東京五輪世代DF板倉滉と組む可能性もある。コンビ結成となれば国際Aマッチではほとんど経験のない2人のCBについて冨安が語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 日本代表にとって、新たな時代の幕開けとなるかもしれない。この日のパターン練習で冨安はCBとしての役割を求められていた。右サイドバック(SB)や左SBもこなせるものの、カタール・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰となった冨安は最終ラインの真ん中を任せられる可能性が出てきた。ドイツ戦に向けてまだ緻密な戦術練習は行われていないが、“相棒”には今森保ジャパンにとって欠かせないディフェンスリーダーの板倉も候補だ。

 東京五輪世代の中心選手として切磋琢磨してきた2人だが、ここまでお互いの怪我などでなかなかコンビを組めなかった。ドイツ戦で新コンビ結成となれば、これからの日本代表にとって強固な守備が期待できる。冨安もそう実感する。

「もう本当に前々から、ゆくゆくは僕と(板倉)滉くんで組んでやらないといけないという話をお互いしていましたし、そのなかで、なかなか僕の怪我で組むタイミングがなかった。いい意味で遠慮せずに高いリクエストをお互いし合いながら、それができると思っていますし、お互いに妥協をせずに要求し合ってやることができれば、もう1段階も2段階も上のレベルに、ディフェンスだけじゃなくチーム全体が上がれると思う。お互いに遠慮せず引き出しあって、やっていけたらいい」

 国際Aマッチではほとんど経験のないコンビ。それでも若いころから欧州で活躍し、チームを牽引する活躍を遂げている2人だ。板倉も復帰した冨安とともにプレーすることを心待ちにしていた。

「なかなか僕が怪我したり、トミ(冨安)が怪我していたりで一緒にできることが少なかったので非常に楽しみ。(冨安は)本当にトップ・オブ・トップでやっている選手ですし、普段から見ていても非常に高いレベルの中で戦っている」

 日本代表のCB“新時代”の到来となるか。ドイツ戦に注目だ。

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