三笘薫、ドイツとの再戦でジョーカー→中心の“成長”ぶり発揮の誓い 「前回は40分ぐらい」「スタメンで出たい」

日本代表の三笘薫【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表の三笘薫【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

日本代表はアウェーで行われるドイツ戦に向けてトレーニング

 日本代表は9月4日、ドイツ・ヴォルフスブルクで9日(日本時間10日)の国際親善試合ドイツ代表戦に向けて合宿をスタートさせた。初日から26人全員が集まり、汗を流した。MF三笘薫(ブライトン)は、カタール・ワールドカップ(W杯)からの“成長”を見せるべく強敵相手に意気込んだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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「勝てば自分たちの自信にもなると思う。ドイツに勝ったということで、ヨーロッパからの目だったり世界から目も変わってくると思いますし、自分たちの自信になったことで、アジアカップだったり次のトルコ戦にも影響してくる。毎試合チームの輪を大きくしていくのが大事なので、そういった面では、毎試合結果と内容もそうですけど勝つことによって、大きな自信を毎回更新していけるんだろうなと思う」

 ヴォルフスブルクの練習場で笑顔を見せて初日のトレーニングを終えた三笘は、顔を引き締めて語気を強めた。記憶に新しい昨年のカタールW杯ではグループリーグで顔を合わせたドイツに2-1で日本が逆転勝利。三笘自身は左ウイングバックで後半12分から途中出場だった。だからこそ、今回に懸ける思いも強まる。

「前回は40分、35分ぐらいしか出ていないので、守備的な位置でプレーしましたけど、今回はどこでプレーするか分からないなか攻撃的に自分の良さを出せればいいかなと思います。スタメンで出たいですけど、監督が決めることなので。役割を全うしたい」

 昨季はプレミアリーグ挑戦1年目でもチームの中心として牽引し、7ゴール6アシストをマーク。今年に入ってからの日本代表戦でも3月、6月と全4試合でスタメン出場を果たすなど、森保一監督からの信頼も絶大で欠かせない絶対的な存在となった。

 強豪との再戦は、W杯時に比べてボール保持率を高めながら森保ジャパンらしい攻撃を仕掛けていくことが課題の1つとなる。三笘は現実を見ながらも、突破の可能性を探った。

「僕たちももちろんボールを握って圧倒できればいいですけど、そういう試合にもならないと思う。メリハリをつけながら、自分たちの狙いを持ってそれが見せれるような試合をできればいい。ブライトンみたいに高い位置でキープできるようなビルドアップをするというのもなかなか難しい。立ち位置も変わってきますし、その範囲でプレスいう内容も変わってくる。頭を使わないといけないですし、より相手がプレスに来るところで、うまく剥がせればビッグチャンスになる。だけど、捕まったら危ないシーンもあるのでは考えながらやりたい」

 ジョーカー起用だったW杯から経験を積んで日本代表の中心へ上り詰めた三笘。「相手もリベンジの気持ちあると思いますし、僕らもそれに負けないようにしたい。あのときより成長していることは確か」。三笘の力を見せつけて、ドイツに再び勝利することができれば世界へ大きなインパクトを与えられるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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