マンUが隣人マンCの勝利を祈るワケ

指揮官が獲得を熱望するストロートマン

 MFケビン・ストロートマンは、所属のASローマがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)1次リーグで敗退すれば、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)への移籍を容認される可能性が浮上している。英日曜紙「サンデー・ミラー」が報じた。
 英メディアなどは、マンUのルイス・ファン・ハール監督がストロートマンの獲得を熱望していることをたびたび伝えてきた。今季終了まで待たず、1月に再開する移籍市場でオランダ代表監督時代のまな弟子をマンUに引き入れたい思いが強いとされる。
 一方、ローマは故障明けの大黒柱に対して6000万ポンド(約113億円)の違約金を設定している。マンU側は3000万ポンド(約57億円)以上は支払いたくない方針であると言われ、そこには大きな開きがある。
 そこでマンUがひそかに期待しているのはライバルのマンチェスター・シティの活躍である。ローマとマンCはCLで同組。バイエルンが既に予選突破を決めているため、1次リーグ突破を懸けて10日に直接対決が行われる。
 ローマが敗れ、突破を果たせなかった場合、ストロートマンの違約金は減少する可能性があるという。このため、ファン・ハール監督は、今冬での申し子獲得に向け、ローマの敗退に期待を寄せているとされる。
 隣人であり、宿敵でもあるマンC。その勝利を願うことに最も縁遠いはずのマンUと指揮官が、10日の決戦に関してだけは毛嫌いする水色のユニホームを全力で応援するのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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