アーセナルの「関係性はとても良い」 冨安健洋が語る英国文化への適応…「大きな違い」とは?
アーセナルに至るまでのキャリアを回想
日本代表DF冨安健洋は、これまでのキャリアでベルギー1部シント=トロイデン、イタリア1部ボローニャを経て、現在はイングランド1部アーセナルに所属している。欧州で豊富な経験を持つ冨安が、アーセナル公式サイトのインタビューに応じて、18か国の選手が集まるチームへの適応について持論を語った。
2021-22シーズンにボローニャからアーセナルに加入した冨安は、これまでアーセナルで公式戦56試合に出場して3アシストを記録。昨シーズンは負傷にも苦しめられたが、左右のサイドバック(SB)としてチームの大切な戦力になっている。
現在のアーセナルについて、冨安は「選手同士の関係性はとても良いと思います、若い選手がたくさんいて、年齢的にも近い選手が多く、1つのチームとしてまとまっているなと感じます。選手だけではなく、コーチングスタッフも含めて家族のようだし、みんなが近い距離にいると感じます」と、チームの雰囲気の良さを語っている。
プレミアリーグには世界各国の代表選手が集まっているが、アーセナルのトップチームには、さまざまな経験を積んだ18か国の選手がいる。冨安はチームの環境、文化が正しければ、選手たちが一丸となり強さを発揮できると感じているようだ。
「どのチームにいたとしても、まずは異なる国、異なる文化を持つ選手や人々をリスペクトしなければいけません。相手をリスペクトして、ほかの人が何を求めているかを知らないといけないし、彼らの個性や性格、自分に何を期待しているかを理解しないといけません。それができれば、彼らから多くのことを学べるし、誰とでも上手くいくはずです」
異文化へのリスペクトを主張「僕が合わせないといけない」
そして、「僕にとっては大きな違いがあります。ヨーロッパの国同士、例えばスペインとポルトガルでは、アジアの国と比べたらもちろん違いは少ないでしょう。実際は大きな違いがあるのかもしれませんが、僕にはわかりません。でも、僕とほかのヨーロッパの選手の間には、大きな違いがあります。でも、僕は今、英国にいるので、この環境に自分が適応しないといけません。ここにサッカーをしに来ているのは僕だから、ほかの選手ではなくて、僕が合わせないといけない」と、チームや環境に合わせようとしていることを明かしている。
具体的な違いについては、「スケジュール、食事の時間など、いろいろなことがあります」と例を挙げる。「でも、ベルギーやイタリアでいくつかのことには、すでに慣れていました。また、日本人は一般的に異なる環境に適応しやすいと思いますし、自分もそうだと思います。サッカー選手としての仕事の一部だと思うし、英国で困難に感じることはほとんどありません」と、アーセナルでしっかりと溶け込んでいることを明かした。
(FOOTBALL ZONE編集部)