FC東京の不甲斐なさに会場ブーイング 前半シュート1本…“10番”が語った敗因「本当に悔しいけれど…」
福岡とのホームゲームで1-2敗戦、引いて守る相手の攻略に苦戦
不甲斐ない試合内容にハーフタイム、そして試合終了後の味の素スタジアムではFC東京サポーターの陣取るゴール裏からブーイングが起きた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
J1第26節のアビスパ福岡戦。FC東京は勝てば8位に浮上できる一戦で、1-2の敗戦を喫してリーグ戦3試合未勝利となった。再び両者が相まみえる6日のルヴァンカップ準々決勝を前に、福岡との直近の対戦成績は公式戦8試合未勝利(3分5敗)となっている。
FC東京は前半2分に先制ゴールを許すと、同11分にも追加点を与えてしまう。その後は引いて守る福岡を崩せず、前半はシュート1本に終わった。後半の終盤に途中出場したFW熊田直紀のJ1初ゴールで1点を返したが、90分を通しての試合内容は褒められたものではなかった。
試合後のミックスゾーンで取材に応じた“10番”のMF東慶悟は、「みんなで集中して試合に入ろうと言っていたなかで、失点してしまったことで、かなり相手のやることがはっきりして、相手のやりやすい戦い方になってしまった印象です。みんなスタートの時に声をかけていましたが、こういう相手にそういう失点をすると難しくなる。本当に悔しいけれど、ルヴァンで取り返せる試合があるので、この反省を生かしていくしかない」と、悔しがった。
ルヴァン杯準々決勝の第1戦に向けては、「まずはコンディションをしっかり戻さないといけない」と話す東は、同時にメンタル面にも修正が必要なことを指摘した。
「今日の試合で相手のやり方もはっきりしたので、しっかり反省して2試合で上にあがれるようにしないといけない。福岡にここ何年も勝てていないので、そういうメンタル的なところが多少影響していることもあると思う。僕自身も含め、そういったところをなくして、整理して、臨むのも1つかなと思います」
チームとしてあまり機能しなかっただけに、次の試合ではゴールを目指す意識が強く働きそうだ。攻撃的に行き過ぎれば、カウンターを受けるリスクも高まる。だが、東は「そこはもう行っていいのかなと思います」と、攻めの姿勢を貫く覚悟を見せた。
「やっぱりゴールを取って、ホームだろうが、アウェーだろうが狙っていかないといけないと思う。先手を取ること。今日みたいに先制されると難しい試合になる。逆に先制点が取れれば、すごく相手もイヤだと思うので」と、先制点の重要性を強調し、「相手はロングボールが多いので、こっちのショートカウンターという絵が、なかなか描けない。どうしてもチームのリズムが生まれない90分にいつもなってしまう。そこが相手の強みでもあるので考えながらやるのがいいのかなと思いますが、自分たちがやれることにフォーカスしてやっていきたい」と、意気込んだ。
すでに天皇杯で敗退し、リーグ戦でも中位にいるFC東京にとって、ルヴァン杯は唯一、現実的にタイトル獲得の可能性を残している大会だ。中2日で行われる一戦で、FC東京はこの日の試合で溜まった鬱憤を晴らすようなパフォーマンスを見せることができるだろうか。