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「手に負えない」バロテッリにもラストチャンス 来夏まで放出は見送りか!?
指揮官の頭痛の種
イタリアの悪童FWマリオ・バロテッリには、リバプールの人員不足により、来夏までの猶予を設ける「ラストチャンス」が与えられたようだ。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
今夏レッズに新加入したバロテッリだが、ピッチ内での低調なパフォーマンスに加え、ピッチ外での素行の悪さによってクラブとファンを幻滅させている。現在はそけい部の負傷によって離脱中だが、SNSでの差別発言によるFAからの処分で5試合の出場禁止を言い渡されている。
リバプールは、今冬での売却に動くつもりはないようだ。エースのFWダニエル・スターリッジが長期離脱中で、ロジャース監督もイタリア人FWをオプションの1つとして考えているためだろう。また、指揮官自身がバロテッリ獲得を決断し、1600万ポンド(約30億円)をクラブに支払わせているため、起用せざるを得ない状況なのだ。
しかし、もし現状が改善されない場合は、来夏での放出に向けて準備するという。北アイルランド人指揮官は、インタビューで自らに言い聞かせるようにこうも口にしている。
「ダニエル・スターリッジの度重なる負傷離脱により、当時は32歳のリッキー・ランバートがわれわれの持つ唯一のストライカーという、極めてアンフェアな状況であった。私はバロテッリを連れてくる必要性を感じていた。リスクを考慮する余裕などなかった。誰かを獲得しなければならなかった当時を考えると、後悔はない。そして、それは現状にも該当することだ」
救世主としてマージーサイドへとやってきたイタリアの青年だが、今季公式戦2ゴール、リーグ戦に関してはいまだノーゴールと振るわず。ピッチ外でも幾度となく周囲を騒がせている。当初はバロテッリの改心に自信を見せていたロジャース監督だが、かつての師匠の言葉の意味を痛感していることだろう。世界最高峰のマンマネジメントを誇るジョゼ・モウリーニョ監督ですら耐え切れず言い放った、「unmanageable(手に負えない)」の真意を。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images