「鹿島は1失点してもなんの痛みもなかった」 PK献上の槙野が悔やむメンタル面での劣勢
終盤には割り切ってパワープレーも…
「メンタル的なことを考えれば、相手は1失点をしてもなんの痛みもなかっただろうし、前半終了間際に失点してしまったなかで、後半は鹿島が勢いに乗って点を取りに来た。それを跳ね返す力、我慢する力がなかった。ハーフタイムでも全員でこのまま1-1で逃げ切るのではなく、ゴールに向かう戦術とプレーをしようと話した。時間とともに相手の攻撃力もあり守り抜くシフトに変わったけど、そこは跳ね返せなかった」
GK西川周作は槙野がPKを献上したシーンについて、「良い形で間合いを詰められていたし、相手が左足のシュートになるところまでイメージはできていた。ただし、起こってしまったことは仕方ないので、すぐにPKに向けて気持ちを切り替えた」という。だが浦和の守護神は、金崎が蹴ったPKのシュートコースを読んだもののわずかにその手は及ばず、ボールはゴールへと吸い込まれていった。
その後、ベンチのミハイロ・ペトロヴィッチ監督の指示で槙野は前線に入り、半ばパワープレーを仕掛けた。DF遠藤航は「ピッチの中ではもう少し普通にボールを動かす攻撃をしてもという話はしたけど、監督が決断した以上やり切るしかない」と、割り切って途中出場のFWズラタンと槙野にボールを集めた。アディショナルタイムには槙野がヘディングで競り勝ったボールをMF武藤雄樹が狙う決定機を迎えたが、シュートは枠を捉えられなかった。