「鹿島は1失点してもなんの痛みもなかった」 PK献上の槙野が悔やむメンタル面での劣勢
10年ぶりのJリーグ制覇へ、ラスト15分を切って浦和を襲った悪夢
痛恨のPKが勝負を分けてしまった。浦和レッズの日本代表DF槙野智章は、鹿島アントラーズと対戦した3日のJリーグチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦の後半33分にPKを献上。これを決められ1-2とされると、2試合トータルで1勝1敗、スコアも2-2で並んだがアウェーゴール数の差で鹿島に逆転優勝を許してしまった。
まさに、一瞬のエアポケットだった。鹿島のFW鈴木優磨に抜け出された瞬間に、後手を踏んだ槙野は背後から追走した。そして鈴木がシュート体勢に入ろうかという瞬間に、槙野はそのまま鈴木に接触。鈴木は倒れ、佐藤隆司レフェリーの笛とPKが宣告された。そして、そのPKを鹿島FW金崎夢生に決められて1-2とされた。そのまま1-1で守り切れば浦和が優勝という残り15分を切ってから訪れた悪夢だった。
浦和は前半7分にFW興梠慎三が先制ゴールを挙げて1-0とリードしたが、鹿島はどちらにせよ2得点が必要なゲームだった。鹿島にとって、0-0でも0-1でも2点を取れば自分たちがチャンピオンという状況に変化はなく、そのなかで前半40分に金崎にゴールを奪われ1-1の同点とされていた。痛恨のPKを与えた槙野は、逆転負けを喫した試合をこう振り返る。