リバプール18歳スペイン人MFの”最適ポジション”は? 専門メディアの記者が独自考察「やや前の位置で…」
ユース出身の18歳MFバイチェティッチに注目
イングランド1部リバプールには、守備的MFとして日本代表MF遠藤航が今夏加入している。ただ放出した中盤選手も多く、同ポジションの人材不足も現地では指摘。そんななか、リバプール専門メディア「THIS IS ANFIELD」ではユース出身の18歳のスペイン人MFの存在に着目しているという。
昨季までリバプールの中盤を構成していたジェイムズ・ミルナー(→ブライトン)、ファビーニョ(→アル・イテハド)、ジョーダン・ヘンダーソン(→アル・イテファク)らが去り、その穴埋めの1人としてシュツットガルトから加入した遠藤。ここまですでに2試合に出場したが、味方が1人少ない10人での戦いを強いられる時間も多く、異例のスタートとなっている。
遠藤のチームフィットにはもう少し時間も必要だという意見も現地で挙がるなか、「THIS IS ANFIELD」のサム・ミルン記者は昨年ユースから昇格した18歳のスペイン人MFステファン・バイチェティッチに着目。「リバプールに守備的MFが少ないことから、バイチェティッチがそこでプレーする可能性に再び注目が集まっている。しかし、本当にそこが彼のベストなのだろうか?」と考察を展開している。
昨季はプレミアリーグで11試合1ゴールの成績を残し、カップ戦やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の試合も経験したバイチェティッチ。今年3月に内転筋を痛め昨季後半は離脱期間もあった。迎えた今季は開幕節ではメンバー外、第2節と第3節ではベンチ入りしたものの、出場機会は未だない。
一方、遠藤の前方の位置には新たに加入したアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライの活躍が期待されている。またユース出身のMFカーティス・ジョーンズもいるため、ポジション争いは熾烈を極める。
そうした背景も踏まえ、18歳のバイチェティッチについて「彼が埋めるべきポジションは明らかに6番(中盤の底)だ。ファビーニョの長期的な後継者としてクラブにいると多くの人が信じている」と現状の期待される役割を指摘。そのうえでミルン記者は「(それでも彼は)やや前のポジションでプレーした方が良いパフォーマンスを発揮する」と、より前方での起用を推奨している。
ミルン記者はバイチェティッチのペナルティーエリア内へのパスに注目。「90分当たり1.21本とほかの選手を圧倒しており、前進する戦力であることをはっきりと示している」と主張。「シャビ・アロンソ、アンドレス・イニエスタ、シャビといった同じスペイン人選手が持っていた、ボールを完璧にコントロールし、巧みな身体の使い方で(相手)選手を引き離す能力を持っている」と絶賛した。
ミルン記者は「あらゆる角度からボールを受ける際にボールを生かす素晴らしい能力を持つ彼は、6番よりも8番の方が適している」とまとめ持論を展開したが、18歳のスペイン人MFは今季チームにどのような要素をもたらしてくれるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)