23年に行われた女子W杯で5ゴールを決めて大会得点王に輝く

　2023年に行われたオーストラリアとニュージーランドで共同開催された女子ワールドカップ（W杯）で得点王に輝いたMF宮澤ひなたが、イングランドのマンチェスター・ユナイテッド女子チームに加入することが正式決定した。

　宮澤は2018年に日テレ・東京ヴェルディベレーザに加入。21年2月にマイナビ仙台レディース（仙台L）に完全移籍した。21年に開幕したWEリーグでは1年目で3ゴール、2年目のシーズンで1ゴールの成績を残している。

　各年代の世代別代表にも選出され活躍していた宮澤は、23年の女子W杯でもメンバー入り。するとベスト8の成績を残したなでしこジャパンで今大会最多の5得点を挙げて、得点王（ゴールデンブーツ）を獲得している。

　そんな“シンデレラガール”宮澤は8月25日、海外クラブへの移籍を前提した手続きと準備のためチームを離脱。移籍先に注目が集まっていたなか、9月6日にイングランドのユナイテッド女子チームへの加入が正式にクラブから発表されている。

　本人が仙台Lに残したコメント全文は以下のとおり。

「この度マンチェスター・ユナイテッドへ移籍することを決断しました。どんな時も背中を押し続けてくれたファン・サポーターの皆さん、日頃からご支援やサポートをしたくださったスポンサー企業の皆様本当にありがとうございました。仙台で過ごした2年半はとても充実した毎日で最高に幸せでした！このクラブの一員として仙台を背負い戦えたこととても感謝しています！最高の仲間、最高のスタッフ、最高のサポーターの皆さんに出会えたこととても嬉しく思います！仙台に来て本当によかったです！

　これからもサッカー選手として、今後の更なる女子サッカーのためにも成長し続けていきたいと思います！変わらず応援していただけると嬉しいです！！どこにいても笑顔でひなたらしく頑張ってきます！最後になりますが本当にお世話になりました！またスタジアムでお会いしましょう！」

　またユナイテッド公式サイトでは、マーク・スキナー監督が宮澤加入への喜びを伝えている。

「宮澤ひなたは最高レベルでその資質を証明してきた。今夏の女子W杯でゴールデンブーツを獲得したことが示すように、彼女はダイレクトなプレースタイルと最も危険なスペースを見つける能力で、我々の素晴らしいファンを興奮させるだろう。私たちは、彼女が選我々のチームのなかでさらに成長するのを見るのが待ちきれません」

　宮澤はユナイテッドで背番号20を背負う。イングランドの地で、新たなチャレンジを決断したようだ。