浦和オファーに「すぐ行きます」 タイ代表MF、日本行きの舞台裏「決断は難しくなかった」
タイ代表MFエカニット・パンヤの加入会見を実施
浦和レッズは8月29日にタイ代表MFエカニット・パンヤの加入会見を実施した。浦和の強化部門の目に留まった23歳は「浦和の選手の1人としてJリーグで夢を掴みたい」とハングリー精神を感じさせる言葉を残した。
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エカニットは今年5月に浦和と提携しているタイ1部ムアントン・ユナイテッドから練習参加した3人のうち1人だった。前年の時点で浦和の強化部門もチェックしていたエカニットは、そのトライアルを経て今シーズン末までの期限付き移籍が決まった。
その移籍について「ムアントンの会長と浦和の強化部に感謝したい。Jリーグでプレーするのは夢なので、浦和に来られて嬉しい。頑張らなければいけないことがたくさんあるので、しっかりやっていきたい。Jリーグに来るのが夢だと言っていた。その夢を持ってやってきた。自分のいいところを見せて試合に出て、チームの一員になりたい。浦和はJリーグ、アジア全体でとても有名なチーム。浦和の選手の1人としてJリーグで夢を掴みたい」と力を込めている。
今回の移籍は期限付きであり、チャレンジの側面もある。エカニットは「今回の話、決断は難しくなかった。すぐに行きますと。来たからにはサッカーだけでないピッチ内外、食べ物などもプロらしい生活をしないと浦和の一員になれないと思う。日々の練習から一生懸命やっていきたい」と話す。そして、北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレでプレーしたタイ代表MFチャナティップらの先駆者がJリーグでプレーする姿も見てきたうえで「今、思っているのは僕もやれるということ。そういう気持ちでいないとやっていけない」と自信も見せた。
2列目の攻撃的なポジションの中でもトップ下を主戦場としているエカニットは、「自分らしいプレーを見せていくのが重要だと思う。このポジションはすごくライバルが多く競争が激しいと思う。合流して間もないので、チームメイトに認めてもらって監督やコーチングスタッフに自分の良さを見てもらえるようにしたい。自分のいいところを見せていけばチャンスがあると思う」と話す。
先日、浦和がプレーオフを突破したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、外国籍選手枠が5人プラスアジア枠1人の形式になっている。そのような場面でもチャンスが訪れる可能性を秘めるが「僕だけではなくJリーグにチャレンジしてくる後輩たちの道にもなると思うので頑張らないといけない。ACLもそうだけど、そこでメンバー入りできればチームに貢献したい」と、その強い思いを言葉にしていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)