「師匠をまだ超えられない…」 嘆き節のペトロヴィッチは「監督が悪いのではないですか」と自嘲
去り際…「立ち直るのに何日か掛かる」
オシム氏は2003年に日本にやって来ると、千葉を2006年の途中まで率いた。その間、05年にナビスコカップを優勝している。その後は日本代表の監督になったが、国内の主要タイトルはその一つだった。今季で来日11シーズンのペトロヴィッチ監督は、ようやくカップ戦でのタイトルに手が届いた。しかし、Jリーグの記録に残るリーグ戦最終順位は2位という形になった。
「我々はこの悔しい経験を経て、強くなって戻ってくる。さらに強くなって勝ち上がる」と話した指揮官だったが、最後には「その強さがタイトルに値するかは来年になってみないと分からないが……」と力ない様子。そして、席を立ってスタジアムを後にする間際には「立ち直るのに何日かは掛かるよ」と、寂しそうな表情を浮かべていた。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Getty Images
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