遠藤航の置かれた「信じられないほど奇妙な状況」 批判か称賛か…現地の評価は?「信頼できるバックアップ」
遠藤はニューカッスル戦で初先発を飾った
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は現地時間8月27日のプレミアリーグ第3節ニューカッスル戦(2-1)で加入後初めて先発出場を果たした。デビュー戦に続いてまたも数的不利でのプレーを強いられる展開となり、現地でも遠藤に対する正当な評価を下すのは時期尚早という声が上がっている。
ドイツ1部シュツットガルトからリバプールに加入した遠藤は8月19日のプレミアリーグ第2節ボーンマス戦でデビューを果たした。アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが退場して10人となった状況で投入され、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライと並ぶ形で守備的MFを務めた。
先発デビューとなったニューカッスル戦では4-3-3のアンカーでスタート。しかし、0-1とリードされて迎えた前半28分にオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが一発退場となり、2試合続けて10人となったなかでのプレーを強いられた。スピードある相手への対応に苦労する場面があった一方で、組み立てのボール運びには安定感を見せた。そして後半13分に、MFハーベイ・エリオットとの交代でピッチを後にしていた。
英地元メディア「Liverpool.com」のレポーター、デイビッド・コマーフォード氏はニューカッスル戦の遠藤のパフォーマンスについて「率直にいえば、うまくやっていたと思うが、特に良かったわけでも悪かったわけでもない」と及第点の出来として振り返った。2試合続けて退場者が出たなかでのプレーは「信じられないほど奇妙な状況」とし、「適応するにはまだ時間がかかる。批判をするにも称賛をするにも時期尚早だと思う」と語っていた。
遠藤への評価を保留としている同氏だが、「私にとっては(遠藤は)信頼できるバックアップ」と話し、立場的には今夏に退団した元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー(ブライトン)に重なるとしていた。そのうえで「あのポジションには別のスペシャリストが必要だと思う」と可能であれば中盤にさらなる補強が必要だと持論を展開していた。
移籍市場のクローズが迫るなかで、イングランド1部クリスタル・パレスのマリ代表MFシェイク・ドゥクレやオランダ1部フェイエノールトのオランダ代表MFマッツ・ウィーファーといった選手が次なるターゲットとして浮上している。遠藤の起用法にも影響が出るであろうトピックなだけに、今後のクラブの動きから目が離せなそうだ。