リバプールが「クロップ版カゼミーロとなり得るMF」獲得へ 新加入MF遠藤航への影響は?
フェイエノールトMFウィーファー獲得は「中盤全体のレベルを上げる」
イングランド1部リバプールは、今夏の移籍市場で守備的中盤を担う日本代表MF遠藤航を獲得した。しかし専門メディアは、「クロップ版カゼミーロとなり得るMFと密な接触をしている」と、同ポジションでのさらなる補強について報じている。
現地時間8月18日にドイツ1部シュツットガルトからリバプールへと渡った遠藤。30歳という年齢でのステップアップに現地でも当初賛否の声があがった。それでも翌19日のプレミアリーグ第2節ボーンマス戦(3-1)でいきなりデビューを飾り、堅実なプレーを示している。
リバプール専門メディア「Liverpool.com」では、そんな遠藤を「十分なクオリティーを兼ね備えていた」と評価しつつも、「遠藤の才能を過小評価するつもりはないが、彼はある種の後ろ盾のような役割を担っている」と考察。そのうえで、さらなる守備的MFの補強の可能性を指摘している。
記事内で「クロップ版カゼミーロとなり得るMF」として紹介されたのが、オランダ1部フェイエノールト所属の23歳MFマッツ・ウィーファーだ。オランダで実戦を積み重ねてきたウィーファーは、昨シーズン公式戦37試合に出場し3ゴール7アシストの活躍を見せている。
同メディアは「彼はクロップにとってちょうどいい年齢層であり、エールディビジ(オランダリーグ)を制したチームの中心選手としてシーズンを過ごしたばかりである」とウィーファーの功績に触れ、各国強豪と戦った昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)での個人成績にも注目した。
「プログレッシブなパス回数は90%台と非常に高い水準を維持。インターセプトは92%、クリアランスと空中戦の勝利もこの大会の上位に入っている。リバプールが獲得に動くには、これは十分な証拠となるはずだ」
ウィーファーの獲得における遠藤の立ち位置については「遠藤はプレーするために契約したのであり、すぐに彼を追い出すのは奇妙な決断だ」と指摘。「前方でも出場時間を争えるチャレンジャーは、クロップの中盤全体のレベルを上げるだろう」と、記事ではウィーファー獲得へ太鼓判を押していた。