札幌DFの一発退場は「厳しい判定」 ノーファウル→DOGSO認定の落差に日本代表OBが見解
栗原勇蔵氏は「厳しい判定」と言及
北海道コンサドーレ札幌のDF岡村大八は、8月26日に敵地・等々力陸上競技場で行われたJ1リーグ第25節川崎フロンターレ戦(2-2)、後半7分にノーファウルで流れたプレーがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューにより一発退場となった。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「レッドカードはキツい」と見解を述べている。
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札幌は前半27分、獲得したフリーキックをDF福森晃斗が左足で蹴るも、壁に当たってしまう。それでも、こぼれ球に反応したスパチョークがペナルティーエリア手前中央から右足を一閃。豪快な一撃がゴール左に突き刺さり、先制に成功した。さらに、同35分にはMF駒井善成が追加点を挙げ、2点のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
そのなかで後半6分、川崎はボールカットしたDF車屋紳太郎が持ち上がってスルーパス。左サイドで抜け出した途中出場のFWマルシーニョと札幌DF岡村が対峙し、岡村がタックルを仕掛けてマルシーニョは倒れ込んだが、岡部拓人主審はファウルを吹かず、プレー続行となった。
場内が騒然とするなか、プレーが止まったタイミングで主審がVARと交信してチェック。オンフィールドレビューも行い、「DOGSO(ドグソ/Denying an Ovious Goal-Scoring Opportunity”の略。決定的な得点機会の阻止)と判断され、岡村は一発退場となった。
数的劣勢となった札幌は川崎の反撃に遭い、後半22分、同26分と立て続けに失点。同点に追い付かれ、そのまま2-2で勝ち点1獲得にとどまった。
現役時代はセンターバックを主戦場とした元日本代表DF栗原氏は、「レッドカードはキツイですね」と見解を述べた。
「ファウルなしの判定でプレーが続行されましたけど、オンフィールドレビューでファウルがあったと確認し、レッドカードだと判断したんでしょう。駒井(善成)が『ファウルはファウルかもしれないが、あれで退場というのはないでしょと(主審に)言ったんですけどね』と試合後に話していましたが、たしかに厳しい判定だと思います」
試合の流れを大きく変える退場となっただけに、ジャッジに大きな注目が集まっている。