アーセナル戦の遅延イエロー判定「ジョークだ」 フルハム監督が異論「感情を奪っている」
ゴールキックのリスタート時に遅延判定、シウバ監督が痛烈に批判
イングランド1部フルハムは現地時間8月26日にプレミアリーグ第3節でアーセナルと敵地で対戦し、2-2で引き分けた。チームを率いるマルコ・シウバ監督はナイジェリア代表DFカルバン・バッシーの退場につながる判定を「ジョークだ」と痛烈に批判している。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じた。
フルハムは前半開始早々の1分に相手のミスからMFアンドレアス・ペレイラが先制ゴールを挙げた。その後、アーセナルに逆転を許したものの、後半42分にセットプレーからDFジョアン・パリーニャがネットを揺らし、引き分けに持ち込んだ。
この試合ではフルハムのセンターバックDFバッシーが退場となった。23歳のナイジェリア代表DFは後半5分にゴールキックのリスタート時に遅延行為で最初の警告、そして1-2と1点ビハインドの同38分に相手のカウンターを阻止するためのファウルで2度目の警告を受けた。
今季からプレミアリーグでは時間の浪費を厳しく取り締まるようになっており、セットプレーで時間をかけすぎると警告の対象となる。アーセナルの日本代表DF冨安健洋は前節ボーンマス戦(1-0)で時間の浪費とファウルの2度の警告で退場処分となった。バッシーもまさに同様の流れでレッドカードを受ける結果となった。
フルハムのシウバ監督は試合後に「カルバンへの最初のイエローカードはジョークだ」と判定への疑問を呈していた。
「あのイエローカードはジョークだと言わざるを得ない。もちろん新しいルールについては理解しているが、試合からあらゆる感情を奪っている」
シウバ監督はさらに「これはビッグチームを守ることになる。判定には一貫性が必要だ。フルハムやほかのクラブがエミレーツに来た時、スローインやゴールキックに10秒以上かけたらイエローカードになるだろう」と判定の基準に一貫性がなかったとも主張している。
「(トーマス・)パーティーの最初のスローインのほうがカルバンのゴールキックよりも時間がかかっていた。だが、それにはイエローカードは出なかった。なぜだ? おそらく、その時彼らは負けていたからだろう」
物議を醸すプレミアリーグの新ルール。シウバ監督はそのなかでアーセナルにも与えられるべき警告があったと不満をぶちまけていた。