フットサル大学選手権、4大会ぶり優勝を目指す多摩大が松山大を撃破 大阪成蹊大の待つ決勝へ進出

4大会ぶり優勝を目指す多摩大が決勝へ【写真:Futsal X / 河合 拓】
4大会ぶり優勝を目指す多摩大が決勝へ【写真:Futsal X / 河合 拓】

消化試合の1試合多い松山大に苦しみながらも、2度目の決勝進出を果たす

 第19回全日本大学フットサル大会は8月26日に岸和田総合体育館で大会2日目を迎え、準決勝の第2試合では多摩大学と松山大学が対戦した。構図としては、4年ぶり2度目の優勝を目指す多摩大学に、初のベスト4進出を果たした松山が挑む形の試合だ。

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 すでに昨日からこの準決勝までに1回戦と準々決勝を戦った松山大に対し、多摩大は準々決勝の1試合を消化した状態。準決勝第1試合では1試合消化試合が多かった立命館大が0-4の完敗を喫している。

 そうした不利な状況ではあったが、松山大はこれまで以上に多くの選手を使い、関東の強豪校に立ち向かった。多摩大は攻勢に試合を進めてシュートチャンスを作るが、GK住友颯馬が好セーブでゴールを守る。松山大も鋭いカウンター、正確なセットプレーから多摩大のゴールを脅かす場面をつくった。

 松山大の堅守に苦しんだ多摩大だが、第1ピリオド15分にゴール前でボールを受けたFP澤田健太がゴールを決めて、試合を動かす。さらに1分後には、高い位置でボールを奪ったFP高木隼斗もカウンターからシュートを突き刺して一気に2点差をつけた。

 第1ピリオドのうちに点差を詰めたい松山大も19分に、速攻からエースのFP岡本青龍がゴールを決めて1点を返す。その後もゴール前でFKのチャンスを得たが、FP三原大知のシュートは枠を外れ、多摩大が2-1とリードしてハーフタイムを迎えた。

 ハーフタイムには落雷の影響で岸和田総合体育館の照明が落ち、試合再開に通常より長い時間を要した。その影響もあってか第2ピリオド序盤には再び松山大の足が動き、何度か多摩大のゴールを脅かす場面を作る。しかし、多摩大もゴールを与えずに反撃の機会をうかがった。そして第2ピリオド7分にはFP峯嶋歩夢がゴールを決めて3-1と再び2点差に戻した。

 これで勢いづいた多摩大は、第2ピリオド9分にも左サイドからFP明堂大稀がシュートを決め、一気に松山大を突き放しにかかる。疲労が目立つ松山大に対し、同11分にもピヴォ当てから落としのパスを受けた明堂が2点目を決め、5-1とした。

 松山大もなんとか反撃に出ようと試みるが、細かいボールタッチがうまくいかない場面が目立った。残り3分を切り、再び落雷によって照明が一部落ちたものの、審判団は試合が続行できると判断して試合を再開。松山大は最後の力を振り絞り、2点目を取りに行き、残り27秒で三原が1点を返した。

 しかし、松山大の反撃もここまで。残り11秒で多摩大はパワープレー返しを決めて6-2で勝利。多摩大が大阪成蹊大との決勝に勝ち進んでいる。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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