ラツィオ鎌田大地、今夏の“激動”移籍期間を語る「これだけ長期間…」 セリエA経験の冨安健洋に相談「何度か話」
「CLに出場するチームに行きたかった」
今夏の移籍市場で、その去就に大きな注目を集めていた日本代表MF鎌田大地。ドイツ1部フランクフルトとの契約が満了を迎え、移籍金ゼロで新天地を求めることができていたが、所属先がなかなか決まらなかった。鎌田自身も、これだけ無所属の期間が続くことになるとは思っていなかったようだ。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカート・ウェブ」が報じている。
ラツィオの選手として初めて会見に臨んだ鎌田は、「これだけ長期間、チームが決まらないまま過ごすことになるとは思わなかった。でも、正しいと思える決断をしたかった。ラツィオと契約することになって今は本当に嬉しい。このチームメイトと監督がいれば、僕は成長ができる。難しい夏だったけれど、正しい決断ができたと思う」と、コメントした。
また、移籍を決断するうえで、「冨安健洋と何度か話した」と、セリエAで戦った経験のある日本代表のチームメイトに相談していたことを明かすとともに、2つのことが大きなポイントだったと説明している。
「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場するチームに行きたかった。いろいろなクラブからオファーはもらっていたけれど、会長と話した後にここが正しいと思えた。また、サッリ監督が戦術的にとても素晴らしいことも知っていたし、攻撃面で成長ができると感じていた。ブンデスリーガでは、守備面で成長することができた。今度は攻撃面で力を付けたい。僕はチームを1人で勝たせるような選手ではない。フランクフルトの時のようにチームとして戦ってこそ力を発揮できる」
ラツィオでは、サウジアラビア1部アル・ヒラルへ移籍したセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後継者として期待されているが、「重責だと思うけれど、彼と同じことができるわけではなく、僕にしかできないこともある。僕はセルゲイじゃないけれど、別のものをもたらせると思う」と、自分自身の存在感を示していくことを誓っている。
(FOOTBALL ZONE編集部)