冨安、クリスタル・パレスから関心と現地報道 アーセナル退団の可能性を英紙検証

アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:Getty Images】

新加入DFティンバーの負傷離脱でアーセナル内での冨安の重要度アップ

 イングランド1部アーセナルは、今夏にイングランド代表MFデクラン・ライスをはじめとして大型補強を展開している。残りおよそ1週間となった移籍市場では負傷離脱した選手の穴埋め補強や余剰戦力の売却などの動きが予想されるなか、日本代表DF冨安健洋にイングランド国内からの関心が伝えられている。英紙「デイリー・メール」が報じた。

 冨安は今夏、イタリア1部インテル移籍の可能性が浮上するなど去就が注目されていた。最新のレポートによれば、イングランド1部クリスタル・パレスも冨安の獲得に興味を持っているという。

 しかし、アーセナルの新戦力であるオランダ代表DFユリエン・ティンバーが開幕節で右膝を負傷し、長期離脱を余儀なくされたことでユーティリティーな冨安の存在価値はより高くなっている。記事では「ユリエン・ティンバーのACL(膝前十字靭帯)負傷を受けて、この日本代表は重要な役割を持っている」として、退団の可能性は低いと見ている。

 現地時間8月21日に行われたプレミアリーグ第2節クリスタル・パレス戦(1-0)ではスローインでの遅延行為とその後もファウルで2度の警告を受け退場処分となってしまった冨安だが、最終ラインならどこでもプレー可能な対応力と守備力の高さからミケル・アルテタ監督に重用されていた。

 そして、冨安以外にも移籍する可能性がある選手は何人かいる。昨季までセンターバックで不動の地位を築いていたブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスが開幕から2戦連続でスタメンを外れており、サウジアラビアへの移籍も噂されているほか、ブラジル代表DFエデル・ミリトンが長期離脱となったスペイン1部レアル・マドリードからの関心も伝えられていた。

 ガブリエウは残留が濃厚とはいえ、移籍期間中に適切な代役が見つかれば放出を認める可能性があるという。そして、クラブが目をつけているのはクリスタル・パレスのイングランド代表DFマルク・グエイだとされている。

 昨季のフランス1部リーグで得点を量産したアメリカ代表FWフォラリン・バログンは国内のチェルシー、ウェストハム、トッテナムのほか、イタリア1部ACミランやインテル、フランス1部ASモナコなども獲得を狙う引く数多の状況。アーセナルは5000万ポンド(約93億円)の移籍金を要求している。

 そのほかにはスコットランド代表DFキーラン・ティアニーやベルギー代表MFアルベール・サンビ・ロコンガ、イングランド人DFロブ・ホールディング、ポルトガル代表DFセドリック・ソアレス、ポルトガル人DFヌーノ・タバレス、コートジボワール代表FWニコラ・ペペがチームを退団する可能性のある選手として挙げられている。

 残り1週間ほどとなった移籍市場でアーセナルはどのような動きを見せるだろうか。

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