札幌MFの膝当て行為「非常に危険」 京都戦の判定に元J選手&専門家が見解「イエローが妥当」

ファールシーンに反響(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
ファールシーンに反響(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

京都対札幌の一戦で起きたファウル判定後の行為とカード提示有無を議論

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で8月19日のJ1第24節、京都サンガF.C.と北海道コンサドーレ札幌の試合が取り上げられた。ここでは、主審のファウルの笛があったあとの相手への行為と、主審がイエローカードを出す必要があるかが議論された。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 後半16分、札幌の攻撃で左サイドにボールが流れるとルーズボールとなり、そこで競り合った京都のDF福田心之助と札幌のMF青木亮太が接触。転倒した青木が、御厨貴文レフェリーによるファウルの笛のあとに福田を蹴る動作があった。さらに1分後、京都のFW原大智がボールをキープしようとするも転倒したところ、足の間でボールを挟む格好に。そこを札幌DF中村桐耶が原の大腿部を蹴る動作があり、遅れて入ってきた青木は原の胴体部分に足を当てる動作があった。御厨レフェリーは札幌のファウルと判定したが、どちらのプレーにもカードはなし。清水勇人VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も介入しなかった。

 ゲスト出演した元Jリーガーの林健太郎氏は「最初のシーンは笛が鳴ったあと、青木選手がコンタクトの強さはないけどあの行為をしてしまったことでイエローカードでも仕方ない。ただ、青木選手のフィジカルコンタクトがファウルだったのかは疑問がある。正当にぶつかった印象があるので、感情が高ぶってしまったのか。行為に関してはイエローカードで仕方ない。2つ目は中村選手の足裏が入っている。ボールに向かっているかは疑問。最低でもイエローカードだと思う。見ようによっては赤(レッドカード)にも見えますが、イエローカードでいいと思う」と話した。

 同じくゲスト出演した元Jリーガーの土屋征夫氏は「1つ目のシーンは当たり負けした時にいろいろな感情がわいたと思う。この行為は良くない。明らかにボールがないところ。カードは出すべきだと思う。レフェリーの視野から見えていると思うし、足を振っているのも見えている。イエローカードを出すべきだと思う。2つ目のボールに入ったシーンは選手の向こう側で、レフェリーに見えていなさそう。ボールにアタックしようとして足を出したように見える。青木選手のほうは1分前の接触があってイライラして、本当だったら足を振っているだろうけど止めている。少し気持ちを整理したのだろうけど、危険な行為だと思う」として、青木にはイエローカードが妥当ではないかと話した。

札幌DF中村は「気持ちが整理できないまま来ている印象」

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は1つ目のコンタクトにファウルの笛を吹く必要性はないとしたうえで、青木の行為について「どっちでもいいのかなと。意図的な動きで振りにいった。ちょっと小突いたくらい。印象も悪いしプレーではないので反スポーツ的行為で警告も十分分かるが、御厨さんがやられたようにマネジメントでも十分に受け入れられる対応と思う。2つ目の行為(青木のもの)は、地面に横たわった選手に膝からお腹にいくのは非常に危険。イエローカードはこちらのほうが。最初のものにカードが出ていたら、こちらで2枚目になると思う」と話した。

 また、中村については「主審は絶対に見えない。見るのであれば副審がどこまでそこを見られたか。確認できなかったんでしょうね。行為としては強さはないけど、スパイクの裏で相手を押すのはイエローカードに十分に値する。ただし乱暴な行為(退場処分になるもの)まではいかないのでVARは介入できない。選手の気持ちが整理できないまま来ているのかなという印象」と話す。結果的に、この場面では中村と青木の両者にイエローカードに値する行為があったと話していた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング