ボーンマス戦で緊急出場

　イングランド1部リバプールに加入した日本代表MF遠藤航は、現地時間8月19日に行われたプレミアリーグ第2節ボーンマス戦（3-1）で緊急投入され、新天地デビューを飾った。英メディアは、「考えられている以上に重要な役割を担うことになりそうだ」と予測している。

　8月18日にドイツ1部シュツッツガルトからリバプールへの加入が発表されたばかりの遠藤は、翌日に開催されたホーム開幕戦で早くもベンチ入りすることに。試合は開始3分で先制点を許すも、その後逆転して前半を折り返した。

　しかし、後半13分にアクシデントが起こる。敵陣でアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターがプレッシングでボールを奪おうとした際、相手選手を足裏でタックルする格好となってしまい、主審は迷わずレッドカードを提示。一発退場となったが、直後の同17分にポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが追加点を奪ってリードを広げることに成功した。

　それでも数的不利な状況に陥ったため、ユルゲン・クロップ監督は攻撃の枚数を減らす判断で、オランダ代表FWコーディ・ガクポを下げ、新加入の遠藤を投入。アンカーに配置されると終盤に危険な位置でファウルを与える場面があったものの、堅実なプレーで攻守のバランスを保ち、チームの勝利に貢献した。

　英紙「デイリー・メール」は、「遠藤の活躍もあって、試合では勝利への執念を見せた。デビュー戦と移籍市場での動きから察するに、遠藤は考えられている以上に重要な役割を担うことになりそうだ」と言及。新たに加入した日本人ボランチが、リバプールにとって想像以上に大きな存在になると予測していた。