リバプール遠藤、専門メディアのリアル評は?「適応するには時間が…」 「最大の収穫」と絶賛の新戦力にも注目
「球際では十分に仕事をこなしているように見えたが…」
イングランド1部リバプールは、現地時間8月20日のプレミアリーグ第2節ボーンマス戦で3-1の勝利を飾った。1人退場者を出した苦しい試合のなか、後半途中から新加入の日本代表MF遠藤航も出場。リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、この試合の遠藤についてリアルな評価を提示している。
遠藤は18日にドイツ1部シュツットガルトからリバプールへの加入が発表されたばかりだ。翌日のボーンマス戦でベンチ入りしていたなか、こちらも今季から加入のMFアレクシス・マック・アリスターが、足裏のタックルの判定で一発退場となるアクシデントが発生。イレギュラーな状況のなか、後半18分にFWコーディ・ガクポとの交代で遠藤がデビューする流れとなった。
3-1とリードしていた状況で、アンカーの位置に付き守備の重要な役割を任された遠藤。チーム練習もほとんど行っていないなかでのプレーとなったが、残りの時間を失点0で乗り切りチームの勝利に貢献した。
この試合のパフォーマンスについて「Liverpool.com」は「遠藤航は球際では十分に仕事をこなしているように見えたが、プレミアリーグに適応するには明らかに時間がかかりそうだ」と、移籍して間もない遠藤を評価。「ピッチに立った約30分間、この日本人は特段に動けているようには見えなかったし、それはキープ役を1人でこなすためには不可欠なことの1つだ」と今後の改善点を挙げた。
また、「リバプールがカイセド級の守備的MFを新中盤の底に据えるまでは、新システムを正しく評価することはできない。問題は、その型にはまる選手を見つけることが不可能に近いということだ」と、今夏のファーストチョイスであったエクアドル代表MFモイセス・カイセド(ブライトン→チェルシー)を引き合いに、厳しい言葉も添えている。
一方、記事内で「最大の収穫」と絶賛されたのが今夏加入のハンガリー代表MFドミニク・ソボスライだ。中盤で攻守のキーマンとなったソボスライについて、同メディアは「ピッチ上で断トツのベストプレーヤーだった。」と評価。示した才能を大きく取り上げている。
「試合全体を通して、彼のエネルギーは衰えることなく、リバプールにとってその役割を担う者が提供しなければならないものすべてを熟知しているように見えた。オン・ザ・ボールでもオフ・ザ・ボールでも、彼は攻撃的MFのポジションに理想的な選手である。彼のプレッシングは知的であると同時に強烈だった」
約30分間、10人という厳しい状況でデビューを飾った遠藤。良いボールカットのシーンもあったが、終盤に危険な位置でファウルを与える場面も確かにあった。課題を専門メディアに指摘されたなか、今後チーム練習に加わることでどう本領を発揮していくか。チームの未来に関わる重要なポジションなだけに、求められる役割も大きいようだ。