遠藤航、名門リバプール移籍で中国注目 「素晴らしい補強」「年齢ばかり見るなかれ」
移籍金30億円、2027年まで4年契約を締結
日本代表MF遠藤航は8月18日、ドイツ1部シュツットガルトからイングランド1部リバプールへの移籍が発表された。移籍金1620万ポンド(約30億円)、欧州5大リーグ有数の名門と2027年までの4年契約を結んだことは、中国でも大きな反響を呼んでいる。
中国ではプレミアリーグ人気は高く、日本代表のキャプテンを担う遠藤の移籍に対する反応も大きい。
中国有数のスポーツメディア「網易」は、「リバプールは主力2人(イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、ブラジル代表MFファビーニョ)が抜けた中盤の補強に、エクアドル代表MFモイセス・カイセド(ブライトン→チェルシー)、ベルギー代表MFロメオ・ラビア(サウサンプトン→チェルシー)を狙っていたが、取り逃したために遠藤獲得に動いた。(30歳と)年齢も若くなく、これまでのリバプールの補強方針とは少し異なる」と、妥協要素のある人選だと指摘。同時に、「遠藤はブンデスリーガで最も優れたボランチの1人で、かつ日本代表キャプテンでもある。そしてプロフェッショナリズムも高く、リバプールに適した選手だ」とその実力を認めている。
中国版X(ツイッター)「微博(Weibo)」でフォロワー130万人超を誇るブロガーの靴室笑談足球(シェーシーシャオタンズーチュウ)は、「遠藤のプレースタイルは当たりに強く、空中戦やパスカットも優れている。ただ、30歳のアジア人選手にあまり多くを求めてはならない。彼はDFにも対応し、チーム構成的には昨季までリバプールに在籍して多くのポジションに対応した元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー(→ブライトン)のような役割になるのではないか」と予想した。
微博フォロワー92万人、長年プレミアリーグに着目して著書もあるジャーナリストの内徳看英超(ネイデーカンインチャオ)は、「遠藤は素晴らしい補強だ。年齢ばかり見るなかれ。スタミナ、守備、献身性も十分。DFもこなし、ミドルシュート、パスもあり、日本代表の核だ。注目すべきは彼のデュエルで、2年連続でブンデスリーガのデュエル勝利数トップ。ほかのアジア人選手のようにフィジカル面で劣ることはない」と太鼓判を押している。
ブライトンで活躍する日本代表MF三笘薫はすでに中国でスターダムを確立しており、現地時間8月19日にプレミアリーグ第2節ボーンマス戦(3-1)で途中出場を果たした遠藤も、それに続くことが期待される。