遠藤航は「素晴らしい人間だったから…」 シュツットガルト新主将が嘆き「残って欲しかった」
シュツットガルトの新主将アントンが遠藤の退団に言及
日本代表MF遠藤航がイングランド1部リバプールへ移籍し新天地デビューを飾ったなか、前所属のドイツ1部シュツットガルトの新キャプテンがリーグ開幕前にチームを去った日本人ボランチの去就動向に言及。チーム内で絶大な信頼を寄せられていた全キャプテンの退団に対し「みんなワタルに残って欲しかった」と本音を覗かせている。
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30歳の遠藤は、19年夏にベルギー1部シント=トロイデンからドイツ2部(当時)シュツットガルトへレンタル移籍。翌年に完全移籍へ移行し、リーグ戦21試合1得点の成績を残し1部昇格へ貢献した。2020-21シーズン以降、チームの主軸へ定着し、翌年からはキャプテンに就任。昨季までリーダーとしてチームを牽引した。
リバプール入りは今月17日に急浮上。MFジョーダン・ヘンダーソン、MFファビーニョの主力2選手がサウジアラビアへ移籍し、とりわけ守備的MFの補強が急務となっていたところに、遠藤に白羽の矢が立った。18日に正式契約が発表されると、念願の名門クラブ入りに「今はとても幸せ」「夢が叶った」と喜びを語り、新背番号「3」を纏う姿もお披露目された。
19日のボーンマス戦(3-1)では早速ベンチ入りし、後半18分からピッチに立って新天地デビュー。一方、ブンデスリーガ開幕直前での退団は、シュツットガルトにとって大打撃に。そんななか、遠藤に代わってキャプテンに任命されたDFヴァルデマール・アントンが、ドイツ紙「BILD」のインタビューに応じ、日本代表キャプテンの退団に言及。「彼には残って欲しかった」と見出しが打たれた記事内で心境を述べた。
「もちろん、彼はトップアスリートだし、素晴らしい人間だったから、みんなワタルに残って欲しかった。でも、彼は間違ったところへ行くのではない。世界最高のクラブの1つであるリバプールFCに行くんだよ。我々は、彼がこのチャンスを掴みたかったことを理解しているし、彼の成功を祈っている」
ブンデスリーガで遠藤は20-21シーズンから2年続けて“デュエル王”に輝くなど抜群の守備力を発揮し、ドイツ国内での株は右肩上がりに上昇。そうした功績が評価されてのプレミア移籍とあって、シュツットガルトで不可欠なリーダーとして慕われた日本人MFの新たな挑戦に元同僚はエールを送っていた。