遠藤航は「リバプール再建の原動力になる」 中盤の“新キーマン候補”として英公共放送が注目
すでにメディカルチェックを受けたとの報道もあり
ドイツ1部シュツットガルトからイングランド1部リバプールへの移籍が濃厚視されている日本代表MF遠藤航について、英公共放送「BBC」も「リバプール再建の原動力となる日も近いかもしれない」と伝えている。
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リバプールは今夏、中盤の主力だったイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、ブラジル代表MFファビーニョがサウジアラビアへ移籍。中盤の補強が急務となっていたなかで、本命のMFモイセス・カイセド(ブライトン→チェルシー)獲得に失敗し、サウサンプトンのMFロメオ・ラビアの移籍交渉も暗礁に乗り上げた。
そこで白羽の矢が立ったのが遠藤だ。移籍のスペシャリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏が公式X(ツイッター)で1800万ユーロ(約29億円)の移籍金でシュツットガルトから加入すると指摘。現地でメディカルチェックを受けたとの報道も出ている。
英公共放送「BBC」は「リバプールが遠藤という宝石を発掘した理由」と見出しを打ち、「リバプールには守備的MFが必要だ。(アルゼンチン代表MF)アレクシス・マック・アリスターはチェルシーとのデビュー戦でその役割を果たしたかもしれないが、中盤には(アル・イテハドへ移籍した)ファビーニョの穴が顕著だった」と、リバプールの課題について取り上げている。
「遠藤は中盤のボール回収数がブンデスリーガで3番目に多かった。タックル数もリーグ9位で、頭でのボールクリア数はMFではナンバーワンだ。ただ、彼は単にタフな男なのではなく、1164本のパスを成功させ、これはリーグ8位。リバプール内に当てはめるとファビーニョとジョーダン・ヘンダーソンに次ぐ数字だった。彼の得点力も過小評価してはいけない。2021-22シーズンの最終戦、後半アディショナルタイムの遠藤の豪快なヘディング弾により、シュツットガルトは劇的な残留を果たした」
プレミアリーグでもプレーした経験を持つ元ノルウェー代表FWヤン・オーゲ・フィヨルトフト氏は、「あのポジションではブンデスリーガで最高の選手の1人」と遠藤を絶賛しているという。
記事では、「ブライトンの三笘薫が昨シーズンに証明したように、才能ある日本人選手を軽視するのは愚かなことだ。遠藤は(ユルゲン・)クロップ監督のリバプール再建の原動力となる日も近いかもしれない」と、去就に注目していた。