チェルシー新加入MFカイセド、クラブ伝説の背番号を継承 英雄と接触「喜んでくれた」
クラブの英雄・元イタリア代表FWゾラ氏が着用した「25」を着用
イングランド1部ブライトンからチェルシーに加入したエクアドル代表MFモイセス・カイセドが、クラブのレジェンドでもある元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏に連絡を取ったと英紙「メトロ」が報じている。
昨冬の移籍市場でアーセナルへの移籍で個人合意していたカイセドだが、クラブが放出を認めずに移籍は破談となった。そして今夏の移籍市場ではリバプールとチェルシーの争奪戦の末に、本人の希望が叶う形でチェルシーへと加入した。
カイセドの移籍金は1億ポンド(約186億円)に1500万ポンド(約28億円)のオプションがつくものになっているという。クラブの公式サイトのインタビューで、元フランス代表MFクロード・マケレレ氏と昨季まで所属していた元フランス代表MFエンゴロ・カンテに憧れていたことを明かしたカイセドは、クラブと1年の延長オプション付きの8年という長期契約を結んでいる。
新天地での背番号は明らかになっていなかったが、カイセドはブライトン時代と同じ「25」を選択。なお、チェルシーで最後に背番号「25」を着用したのはクラブのレジェンドとしてファンから愛されている元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏で、同氏以降は非公式ながらクラブで唯一永久欠番扱いにもなっていた番号だが、新加入のカイセドが着用することが決まった。
「メトロ」紙では、カイセドが背番号25を背負うにあたって、ゾラ氏にコンタクトを取ったことが明かされ、ゾラ氏からは「やぁ、モイセス。メッセージをありがとう。この背番号が僕にもたらしたのと同じくらいの喜びを、キミにももたらすことを願っているよ。幸運を」とのメッセージが送られたという。
カイセド自身も、「この番号を背負うことを、とても誇りに思う。ジャンフランコ・ゾラは、喜んでくれたよ。この番号が、このクラブにとってどれだけ重要かは承知している。それでも、この番号は僕にとっても、僕の家族にとっても特別なものでもあるんだ。この数字を背負って、多くの思い出を作っていきたい」と、公式サイト上でコメントしている。
昨シーズンの開幕前には、イタリア1部ナポリから加入したセネガル代表DFカリドゥ・クリバリが、元イングランド代表DFジョン・テリー氏が付けていた「26番」を譲り受けたが、わずか1シーズンでサウジアラビアへと去っていった。カイセドは、偉大な前任者が付けていた番号のプレッシャーを乗り越え、新たな「25番」のイメージを作ることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)