「汚いタックル」「敗者の言い訳」 W杯イングランド女子に海外賛否、豪州戦ラフプレーが議論

イングランド女子代表のプレーに非難の声【写真:ロイター】
イングランド女子代表のプレーに非難の声【写真:ロイター】

欧州王者としての勝負強さが光った一方で、激しいコンタクトに賛否

 オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)の準決勝第2試合で、イングランドが開催国オーストラリアを3-1で下し、初の決勝進出を果たした。欧州王者としての勝負強さが光った一方、豪州メディアが指摘したラフプレーに賛否の声が寄せられ、議論に発展している。

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 ともに初の決勝進出を懸けた一戦は前半36分、MFエラ・トゥーンの強烈ミドル弾によりイングランドが先制。開催国の豪州も黙ったままではいず、地元ファンのサポートを受けたなか後半18分、キャプテンで大エースのFWサム・カーが約20メートルの右足ゴラッソ弾を決めて、試合を振り出しに戻す。

 これで開催国に風向きが傾くかに思われたが、欧州王者が一枚上手だった。後半26分、MFローラン・ヘンプが相手の処理がもたついたところを見逃さずに蹴り込んで勝ち越すと、同41分にFWアレッシア・ルッソが駄目押しゴールを決めて3-1で勝利。イングランドに軍配が挙がった。

 FIFAランキング10位の豪州に対し、同4位のイングランドが勝負強さを見せつけた形となった一方で、この試合でイングランドの選手たちが仕掛けたタックル場面が議論に。試合序盤から球際で激しい攻防が繰り広げられ、前半10分には豪州FWサム・カーに対するチャージでDFアレックス・グリーンウッドが警告を受けるシーンもあった。

 オーストラリアのスポーツ専門局「Optus Sport」は、上記のシーンを含め、複数のラフプレーがあったと主張。公式X(ツイッター)では「イングランドからのラフなもの」と題された該当シーンを収めた動画が添えられ「戦術リストの一番目は『サム・カーを数回蹴る』だった。イングランドが前半のフィジカル勝負に勝利した」と綴っている。

 海外ファンからは「これではフィジカルスポーツだ」「汚いタックル」と非難の声がある一方で、豪州メディア側からの指摘もあり「豪州はかなり圧倒された。敗者の言い訳だ」「良いプレーをするだけでは勝てない」「豪州は自信過剰すぎたんだ」との声も。決勝進出を懸けたピッチ上での激しさに賛否が渦巻いていた。

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