冨安健洋の起用法は「私には理解できない」 アーセナルOBが右SBの先発に太鼓判「アルテタは複雑なことをする」

アーセナルの冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルの冨安健洋【写真:Getty Images】

解説者のポール・マーソン氏が持論を展開

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間8月12日のプレミアリーグ開幕節ノッティンガム・フォレスト戦(2-1)で負傷したオランダ代表DFユリエン・ティンバーに代わって後半5分から途中出場し、左サイドバックとしてプレーした。プレシーズンから複数ポジションで試されてきたが、クラブOBで解説者のポール・マーソン氏は開幕戦で冨安が右サイドバックとして起用されなかったことに疑問を感じていたようだ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

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 昨季プレミアリーグで2位だったアーセナルは今夏にイングランド代表MFデクラン・ライスやドイツ代表MFカイ・ハフェルツら大型補強を敢行。さらにチーム力をアップさせ、2003-04シーズン以来のリーグタイトル奪還を目指している。

 開幕戦はFWエディ・エンケティアとFWブカヨ・サカのゴールで2-1と勝利を収めて幸先の良い滑り出しを切ったが、不安要素がないわけではない。今月始めにひざの手術を受けて戦線離脱中のFWガブリエウ・ジェズスに続き、この試合では新加入のティンバーが右膝を負傷。長期離脱が見込まれるなどけが人の問題が続出している。

 マーソン氏は今季のアーセナルについて、選手層に不安があると指摘している。開幕戦でガーナ代表MFトーマス・パーティを右サイドバックで起用したミケル・アルテタ監督の起用法にも疑問を呈し、冨安についても言及していた。

「エディ・エンケティアはクラブを失望させることはないだろう。監督も彼を信頼している。だが、私は彼がアーセナルにタイトルをもたらすとは思えない。彼は3、4試合したら交代させられる選手だ。だが、すでに選手層は薄くなっているように見える。ユリエン・ティンバーは負傷し、ガブリエウ(・マガリャンイス)はベンチだった。冨安健洋ではなくトーマス・パーティが右サイドバックでプレーしていたのも私には理解できない。(アルテタ)監督は時々ペップ(ジョゼップ)・グアルディオラのように複雑なことをする」

 マーソン氏は2021年にイタリア1部ボローニャから冨安が加入した際に「いい選手ならなぜユベントスやミラン、ローマが彼を買わないんだ? 悪いビジネスだ」と酷評したが、その後に冨安が活躍すると手のひらを返して絶賛していた。開幕戦でも中盤が本職のトーマスではなく、冨安を右サイドバックで起用すべきと感じていたようだ。

 なお、マーソン氏は今季もアーセナルが王者マンチェスター・シティの対抗馬となると挙げているが、本来のパフォーマンスができなければトップ4陥落の可能性もありえると今季の展望を明かしていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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