スペインは「反乱をものともせず決勝進出」 昨年代表メンバー15人がチームに“改善要求”→W杯快進撃で「驚異的な成果」

スペインの決勝進出を称賛【写真:ロイター】
スペインの決勝進出を称賛【写真:ロイター】

スペインはスウェーデンを破って決勝へ進出した

 スペイン女子代表は8月15日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)の準決勝でスウェーデンと対戦。終盤に劇的な勝ち越し弾で2-1と熱戦を制した。英ラジオ局「talkSPORT」はスペインの決勝進出を称賛している。

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 激戦が繰り広げられた試合で、スコアが動いたのは後半36分だった。スペインは左サイドからのクロスがゴール前にこぼれたところをFWサルマ・パラジュエロが押し込んで念願の1点を手にした。しかしその7分後、高さが売りのスウェーデンがスローインの流れからクロスで崩し、MFレベッカ・ブロンクビストが押し込んで同点にする。

 1-1のまま延長戦に入るかと思われた後半44分、スペインがショートコーナーからつないでDFオルガ・カルモナが強烈ミドル。クロスバーに当たったシュートはそのままゴールインし、終盤での劇的な勝ち越し弾となった。

 アディショナルタイム7分の間、スウェーデンの猛圧を受けたが得点は許さず。2-1でスペインが初の女子W杯決勝進出を決めた。

 これに「talkSPORT」は「スペイン、レアル・マドリード、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドのスター選手らの反乱をものともせず決勝進出」と見出しを打って劇的勝利を称賛。この理由としては「スペインが決勝に近づくとは誰も予想していなかった。スペインがグループリーグで日本に0-4大敗を喫したのは2週間ほど前のこと。監督のやり方に対して反乱があったことを考えるとこれは驚異的な成果。代表チームで過ごした時間が精神的、肉体的健康に影響を与えたと考えて15人の選手が労働条件の改善を要求した。EURO2022の準々決勝で最終的に優勝するイングランドに敗れて敗退した後、トップチームのメンバーは方向転換を求めていた」と、過去にホルヘ・ビルダ監督の解任を求めたとされていた騒動などを振り返りつつも決勝まで駒を進めたことを称えた。

 同メディアは「反乱は今夏まで続いたが、一部を撤回して15人の反乱軍のうち3人がW杯メンバーに選ばれた」と報道。さまざまな困難を乗り越えながらも大舞台で結果を残したスペインの現状を伝えていた。

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