スウェーデンの「悲劇的な物語」 女子W杯で苦戦する北欧の大国に海外注目「またしても敗退に追い込まれた」

スペインとの準決勝に惜敗したスウェーデン【写真:ロイター】
スペインとの準決勝に惜敗したスウェーデン【写真:ロイター】

準決勝でスペインに1-2で敗戦、これまで女子W杯の優勝経験はなし

 スウェーデン女子代表(FIFAランキング3位)は8月15日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)の準決勝でスペインに1-2で敗れた。決勝の舞台にあと一歩届かなかったスウェーデンに対し、海外メディアは「悲劇的な物語」と敗戦を報じている。

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 グループリーグG組を全勝で1位通過したスウェーデン。決勝トーナメント1回戦では優勝候補アメリカにPK戦で勝利、準々決勝では日本に2-1で競り勝ちここまで上がってきている。一方でスペインは、グループリーグで日本に敗戦しながらも2位で決勝トーナメントへ。スイス、オランダと欧州勢を連続撃破して準決勝へと駒を進めた。

 スペインと激しい攻防を繰り広げたスウェーデンだったが、後半36分に失点。スウェーデンの反撃は7分後、得意のセットプレーから最後はMFレベッカ・ブロンクビストが押し込んで一時同点に持ち込む。

 しかし後半44分にスペインがショートコーナーからつないでDFオルガ・カルモナが強烈ミドル弾を決める。終盤での劇的な勝ち越しを許し、スウェーデンは準決勝で姿を消すこととなった。

 この結果を報じたのは、スペイン語専門の米スポーツ専門テレビ局「Telemundo Deportes」だ。同局は「スウェーデンの悲劇的な女子W杯物語」と題し記事を展開。今回の敗戦を「彼女たちの悲劇の歴史に新たな1ページを刻むことになった」として、厳しい現実を伝えている。

 スウェーデンは女子W杯全9回に出場している4つの代表チームのうちの1つだが、同大会でタイトルを獲得できずにいる。これまで5度準決勝に進出しているが、決勝に進んだのは2003年のアメリカ大会の1度だけで、ここではドイツに敗れタイトルを逃している。

 満を持して挑んだ今大会だったが、「またしてもこの北欧チームは敗退に追い込まれた」と、記事ではスペイン相手に屈したスウェーデンを取り上げた。

 それでも、「優勝候補のアメリカを破り、準々決勝では日本を撃破するなど、素晴らしい大会だった」と今大会での高パフォーマンスを称賛し「(3位決定戦の後)胸を張って帰国できるだろう」と言葉を添えていた。

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