なでしこジャパン、FIFA会長からの異例の感謝表明に日本代表OBも言及 「より重みと意義を感じる」
インファンティーノFIFA会長が「フィールド内外で誰もが忘れない」とメッセージ
なでしこジャパン(日本女子代表)は女子ワールドカップ(W杯)ベスト8敗退となったが、決勝トーナメント1回戦までの4試合で14得点1失点と安定感を見せつけるなど、戦況に応じた柔軟な戦いぶりは世界から称賛された。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長もSNS上で感謝の意を述べたことが注目を集め、元日本代表DF栗原勇蔵氏も同じ日本人として「根本の部分で称賛されるのはとても光栄」と見解を述べた。
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日本は全勝のグループリーグ3試合(ザンビア戦/5-0、コスタリカ戦/2-0、スペイン戦/4-0)で11得点を奪って決勝トーナメントへ進出し、16強のノルウェー戦でも優位な試合展開で3-1と快勝。ボール保持、非保持の戦術を使い分けながら快進撃を続け、8強のスウェーデン戦前までは海外メディアから優勝候補に推されるなど世界から喝采を浴びた。
ベスト8でスウェーデンに1-2で惜敗して大会から姿を消したものの、なでしこジャパンが今大会で繰り広げた戦いぶりに対し、FIFAのインファンティーノ会長は自身のインスタグラムで「準々決勝のスウェーデン戦では惜しくも敗戦に終わったが、今回の大会が史上最高のFIFA女子ワールドカップになったことへの貢献は、フィールド内外で誰もが忘れない」とメッセージを綴った。
チームの戦いぶりはもちろん、試合後にスタンドを清掃する日本サポーターのマナーもハイライトの1つとなったことを受け、「すべての選手、スタッフ、そしてもちろん素晴らしい模範を示してくれたファンに感謝する!」とも記し、敗退国に対して異例の感謝表明となった。
元日本代表DF栗原氏は、「勝負の勝ち負けはもちろん、(選手・人間としての)根本の部分で称賛されるのはとても光栄ですね。メディアなどに評価してもらうのもありがたいですが、FIFA会長というサッカー界の権威ある方からの言葉が、より重みと意義を感じます。女子も男子も、日本の良き文化は今後も続けてほしいです」と語っていた。