J2岡山から世界へ―19歳MF佐野航大が蘭移籍を決めた理由「やり切ったと思って行く」 同僚の小川との関係性は?「想像は膨らむ」
移籍会見を実施
J2ファジアーノ岡山からオランダ1部NECナイメヘンへ完全移籍するU-20日本代表MF佐野航大が8月15日、移籍会見を行った。
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19歳の佐野は2022年に米子北高校から岡山入り。同年にJリーグデビューを飾ると、ルーキーイヤーながら出場機会を掴み、リーグ戦28試合3得点の成績を残した。2年目も攻撃の主軸として定着し、ここまで20試合2得点を記録している。
年代別代表での活躍も目立ち、今年5月に行われたU-20ワールドカップ(W杯)では日本のグループリーグ全3試合で先発出場。近い将来のA代表入りが期待されるタレントとして注目されている。なお、NECには今夏に横浜FCから期限付きしたFW小川航基も所属している。
佐野は移籍の理由を「W杯で活躍する夢があるので、決断する時かと思った。自分ひとりでは成し遂げられない。支えてくれた家族や友人、チームメイト、監督、コーチ、強化部やフロントスタッフ、スポンサーのみなさんも協力してくれたので僕は岡山でプレーできて良かったし、やり切ったと思ってオランダに行く」と堂々と話した。
年代別代表として活躍するうちに世界へ出る必要性を感じたという。「自分自身去年初めて(代表で)海外に出て、海外の相手と戦って早く欧州に行きたい気持ちがあった。いろんなことを考えるうえでオランダに行きたいと思うようになった。U-20W杯でオランダに興味を持ってもらえた」とオファーを受けた経緯を明かした。
岡山県出身の19歳。「岡山から世界に行くという今までないことを達成できた。ここからがスタートだと思っている」と、J2から欧州1部、ファジアーノから世界へと飛び立った意義を口にした。
NECには今夏から加入したFW小川航基も所属しているなか、「(NECの)チームの方針や考え方もチャレンジしたいと思うようになった理由。(U-20)W杯は自分で手ごたえがあった大会で真ん中でいいプレーができた。ファジアーノでもやっているけど、左のサイドは自分の武器の1つ。真ん中で勝負したい気持ちが多いなかで、1年間左を主戦場として成長できた。ユーティリティー性は1つの武器だと思っているのでそのなかで評価してもらえた。小川航基さんがいるのも分かっていたし、去年横浜FCと対戦して、ギリギリの戦いで負けてしまった。そこでの印象はすごくあって、高くて収められるし常に動き出している。ボランチやサイドでプレーするなら、1トップに対して供給したり、アシストしたりされたりという想像は膨らむ」と自身の武器を日本人コンビで生かしていく未来を見据えた。
(FOOTBALL ZONE編集部)