冨安健洋の起用に影響? アーセナル、左SBティンバーが右膝前十字靱帯損傷で長期離脱の可能性浮上
開幕戦で負傷により冨安と途中交代
イングランド1部アーセナルに今夏新加入したオランダ代表DFユリエン・ティンバーは現地時間8月12日のプレミアリーグ第1節ノッティンガム・フォレスト戦(2-1)に左サイドバック(SB)として先発出場したが、負傷により後半途中に日本代表DF冨安健洋と交代を余儀なくされた。英メディアによれば、右膝前十字靱帯損傷で長期離脱の可能性があるという。
ティンバーはオランダ1部アヤックスから推定4000万ポンド(約73億円)でアーセナルに加入した。左右両SB、センターバック、そして中盤まで幅広くこなす守備のマルチロールで、プレシーズンからハイパフォーマンスを披露していた。
開幕戦では左SBとして先発出場していたが、前半終了間際にウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンとの接触で足を痛めていた。後半のキックオフ時にはピッチに立ったが、すぐにプレー続行不可能となり、冨安と交代していた。
アーセナルは現地時間14日に公式サイトでティンバーは右膝を負傷したと発表。離脱期間などは精密検査の後で明らかになる見込みだが、英紙「デイリー・メール」は右膝の前十字靭帯損傷の重傷で、手術の可能性が高いと報じている。その場合は数か月の離脱を余儀なくされるとしている。
ティンバーが長期離脱となれば、アーセナルは移籍市場での動きを見直す必要があるかもしれない。左SBはウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコが負傷から回復し、次節クリスタル・パレス戦には復帰できる見通しがある一方で、出番を求めるスコットランド代表DFキーラン・ティアニーにはプレミアリーグのクラブやスペイン1部レアル・ソシエダへの移籍の噂が浮上している。
日本代表DF冨安は左右両サイドをカバーできるため、これまで以上に重用されそうだ。ただし、攻撃面での貢献が期待されるティンバーやジンチェンコとはキャラクターが異なる。UEFAチャンピオンズリーグも控えるなかで選手層の厚みを失うことは避けたいだけに、アルテタ監督が新たなターゲットを求めて移籍市場に再び目を向ける可能性も十分にありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)