中国は「世界ではまだ負け組」 母国メディアが課題を分析、ライバル国日本との違いは?
日本はベスト8、中国は初のグループリーグ敗退
なでしこジャパンは、現在開催中の女子ワールドカップ(W杯)でベスト8敗退となった。準々決勝でスウェーデンに敗れたなかで、中国大手メディア「SOHU」は日本サッカーの課題を指摘している。
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ザンビア、コスタリカ、スペインと同居したグループリーグを3戦全勝で勝ち上がった日本は、決勝トーナメント1回戦でノルウェーに3-1で快勝。迎えた8月11日の準々決勝スウェーデン戦は、2点のビハインドを背負う苦しい展開で試合が進み、終盤に1点を返すも、1-2で敗れて今大会終了が決まった。
中国大手メディア「SOHU」は、2011年に女子W杯を制した経験を持つ日本が抱える課題について見解を述べている。
「日本は女子W杯グループリーグで強敵とは対戦しなかった。スペインは日本に自信を持たせるため、戦略的にグループ1位を譲ることを選んだ。実際、(準々決勝で対戦した)スウェーデンは日本の選手への対処法を見つけた。日本のテクニックと適応力は素晴らしいが、体格がそれほど大きくなく、闘うマインドに頼っている。ただ、サッカーではフィジカルが非常に重要で、フィジカルが十分でなければ、技術だけではヨーロッパやアメリカのチームには太刀打ちできない。日本サッカーの欠点はまさにここにある」
一方、中国女子は今大会、通算8回目のW杯で初めてのグループリーグ敗退。失意の結果となったが、自国の現状についても「勝っても負けても、韓国や日本のサッカーは崩れない」とライバル国を引き合いに出して分析している。
「我々(中国)は強豪国と対戦するとプレッシャーから本来の力を見失い、失点するとすぐに崩れてしまう。次のアジア競技大会では、日本女子はW杯のスタメンを張る欧州組がメンバー入りせず、もしかしたら中国にタイトルを獲得するチャンスが巡ってくるかもしれない。とはいえ、それが何を証明することになるのか。『タイトルを獲ってどうする』ということであり、世界のサッカー界では我々はまだまだ負け組なのである」
アジアの競争は今後、一層激化していくことになるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)