浦和がまさかの逆転負け 上位2強遠のく痛恨の敗戦…監督落胆「非常に難しいゲーム」
アウェーで広島と対戦、カンテが先制点奪取も後半に2失点
浦和レッズは8月13日のJ1第23節でサンフレッチェ広島と対戦すると1-2の逆転負け。4位の浦和はリーグ4試合未勝利となり、首位との勝ち点差が今節を終えて9に広がった。
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浦和は6月24日の川崎フロンターレ戦で右ハムストリングの肉離れで離脱したMF明本孝浩がスタメンに復帰。左サイドハーフで起用されるとチームにダイナミズムを与えた。そうしたなかで前半29分、自陣からDFマリウス・ホイブラーテンが前線に低いフィードを送るとFWホセ・カンテがピタリとトラップ。背後に走り込んだ明本の動きで周囲にスペースができたカンテは1つ持ち出して右足を一閃。強烈ミドルが突き刺さり浦和が1-0とリードしてハーフタイムを迎えた。
しかし、前半も決して主導権を握っているとは言えなかった試合は後半に入ると広島の攻撃回数がさらに増えていった。J1最少失点の守備陣を持つ浦和だが後半24分に失点すると、後半アディショナルタイムにも痛恨の一撃を食らって1-2の逆転負けを喫した。
マチェイ・スコルジャ監督は「特に後半は非常に難しいゲームだった。サンフレッチェは後半に非常に良いプレーをして決定機を作っていた。ベンチにいた質の高い選手が活躍した」と、相手のプレーぶりを称えた。
負傷明けの明本を後半10分で下げていた浦和は、1-1の後半30分に加入後2試合目の出場となるMF中島翔哉、ベテランFW興梠慎三、MF柴戸海の3枚替えで打開を図った。しかし、マイボールの質は90分を通して低く、指揮官も「今日、我々が望めた最高の結果は引き分けかもしれない。いい試合ができなかった」と、全体に広島が上回った試合だったと振り返るに至った。
前日に横浜F・マリノスとヴィッセル神戸が揃って勝利していたため、勝ち点47で並ぶ2強との勝ち点差が今節で9に広がった。浦和は18日に勝ち点45で3位の名古屋グランパスと対戦するが、この試合の結果次第では上位から完全に脱落の様相を呈す。スコルジャ監督は「今季の後半戦の最初のところを戦っているが、厳しいスケジュールが続いている。リーグを目指して戦いたい」と話すが、正念場を迎えた。