浦和、リーグ4戦勝ちなし 広島戦で土壇場1-2逆転負け…カンテ先制弾もリード守り切れず

浦和が広島に1-2で逆転負け【写真:徳原隆元】
浦和が広島に1-2で逆転負け【写真:徳原隆元】

アウェーで広島と対戦、1-1の後半アディショナルタイムに痛恨失点

 サンフレッチェ広島と浦和レッズが対戦した8月13日のJ1第23節は、両者がファインゴールの応酬を見せたなかで広島が2-1で7試合ぶりの勝利を飾った。4位の浦和はリーグ4戦勝ちなしで首位との勝ち点差が今節を終えて9に広がった。

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 広島は5月に右膝前十字靭帯の損傷という重傷を負ったMF満田誠がスタメン復帰。一方の浦和は6月に右ハムストリングの肉離れで離脱したMF明本孝浩がスタメンに復帰と、両チームのキーマンが戻ってきたゲームになった。

 立ち上がりから両者がアグレッシブな姿勢を見せるなか、広島は両ワイドを広く使った攻撃を仕掛けた。一方でリーグ最少失点の浦和は中央が堅く、簡単に突破のできない時間が続いた。そうしたなかで前半29分、自陣からDFマリウス・ホイブラーテンが前線に低いフィードを送るとFWホセ・カンテがピタリとトラップ。背後に走り込んだ明本の動きで周囲にスペースができたカンテは1つ持ち出して右足を一閃。強烈ミドルが突き刺さり浦和が1-0とリードしてハーフタイムを迎えた。

 広島はハーフタイムで満田に代えてFWドウグラス・ヴィエイラを投入。浦和も後半10分で明本をMF関根貴大に交代させた。両チームとも、負傷明けの選手を入れ替えたなかで後半も広島が両サイドを使いながら攻撃回数を増やした。そうしたなかで後半24分、広島はDF塩谷司が右サイドに開くような構えから中央へ縦パス。これを受けたFW加藤陸次樹がホイブラーテンをドリブルでかわすとGK西川周作との1対1を冷静に決めた。今夏にセレッソ大阪から下部組織時代を過ごした広島に移籍した加藤が1-1の貴重なゴールを奪った。

 浦和のマチェイ・スコルジャ監督は残り15分で3枚替えを行い、浦和で2試合目となる元日本代表MF中島翔哉、FW興梠慎三、MF柴戸海を投入。上位を追うなかでアウェーでも勝ち点3の欲しい試合に切り札を投入したが、戦況を変えることはできず。逆に広島は後半アディショナルタイム、FWナッシム・ベンカリファが右足の強烈シュートを叩き込んで決勝ゴール。広島が2-1の勝利を収めた。

 広島はこれで7試合ぶりの勝利を手にした。一方で4位の浦和は前日に横浜F・マリノスとヴィッセル神戸が揃って勝利していたため、勝ち点47で並ぶ2強との勝ち点差が今節で9に広がった。

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