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セルティック日本人“明暗”をOB回想 英雄・中村俊輔に続いたMFは「本当に苦しんだ」
元セルティックのロビンソン氏、日本人2選手と共闘の過去を振り返る
現在、スコットランド1部セルティックには5人の日本人選手が所属している。なかでも、FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央は、昨シーズン国内3冠を達成するうえでも重要な役割を果たした。そんなセルティック日本人選手たちの先駆者として活躍した元日本代表MF中村俊輔氏と現役時代、同クラブで共闘したバリー・ロビンソン氏(現アバディーン監督)が、中村氏の功績を語っている。スコットランド紙「デイリー・レコード」が報じた。
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現在、横浜FCでコーチを務めている中村氏は、2005年から2009年にセルティックに在籍し、3度のリーグ優勝を成し遂げるなど、6つのタイトル獲得に貢献。2006-07シーズンには年間最優秀選手賞も受賞している。
ロビンソン監督は現在セルティックに在籍している日本人選手たちについて「素晴らしい選手たち。人としても良く、労働倫理に才能もある」と前置きし、「私たちは勇敢なサッカー選手について話をするが、中村がその究極だ。相手がどこであろうと、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台だろうと、関係がなかった。ナカはボールをどこにでも運んでくれた。
私とビッグ・ミック(スティーブン・マクマナス)、ブルーニー(スコット・ブラウン)は、ピッチを走り回って『よし、アイツを削る!』という感じだった。『ブルーニー! ヤツを削れ! 俺はアイツだ!』という具合にね。そしてナカが来て、ボールを回収する。それがゴードンの言っていたことだ。『いいか、お前たちはボールを奪って彼(中村)に渡せ』ってね」と、中村氏とプレーしていたゴードン・ストラカン監督が率いていた当時のセルティックを振り返った。
また、ロビンソン監督は中村氏のあとにチームに加入した元日本代表MF水野晃樹についても言及した。「私たちのチームには、水野晃樹もいたけれど、彼は本当に苦しんだ。それでも素晴らしいメンタリティーを持っていた。日本人に対して、本当に尊敬している。彼らは立ち上がって、ドアを開けてくれる。ただ、ナカは英語が話せないフリをしていたね。
私たちが『ナカ、今のはおまえのマークだぞ!』と言っても、彼は肩をすくめていた。ナカは素晴らしい選手だったし、コウキも素晴らしい男だった。それに通訳のマカもいた。マカとナカだね! 素晴らしい人たち、全力を尽くす人たちがいた。だからセルティックはあの市場で大きな成功を収めることができた」と、日本人がチームにもたらしたことの大きさを語っている。
(FOOTBALL ZONE編集部)