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日本のわずか93分の1 韓国女子、厳しい“環境格差”を母国紙指摘「新しく失敗しなければいけない」
女子代表を率いるコリン・ベル監督も「体制の再編が必要だ」と言及
韓国女子代表は開催中の女子ワールドカップ(W杯)でグループリーグ敗退を喫した。チームを率いるコリン・ベル監督は「体制の再編が必要だ」と説いたが、韓国紙「韓国日報」も「リセットボタンを押す時だ」と主張している。
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韓国女子代表は、7月25日のW杯グループリーグ第1戦でコロンビアに0-2で敗戦。30日にはFIFAランキングが大きく落ちる初出場モロッコ相手に0-1で敗れ、2連敗となった。8月3日のドイツ戦で1-1と勝ち点1を手にしたものの、今大会は未勝利でグループリーグ敗退となった。
日本のINAC神戸レオネッサでプレー経験があり、自身3回目のW杯出場で、今大会でチーム唯一の得点者だった35歳のベテランMFチョ・ソヒョンは帰国後、「W杯で見られるものが本当の実力だと思うので、まだ井の中の蛙だと感じるのも当然」と語ったことも話題となった。
韓国紙「韓国日報」は「コリン・ベル監督と現実」と取り上げたなかで、「4年間を任せたが、W杯で成績を残せなかったので解任は当然だ。とはいえ、来月に行われるアジア競技大会という大きな大会があるため、ベル監督の即時解任は不可能だ。アジア競技大会の結果まで見て決めるしかない」と指摘。「現実問題」についても触れている。
「2019年のFIFA(国際サッカー連盟の)資料によると、韓国の女子サッカー登録選手は4200人。日本は39万人だ。韓国と人口数が近いスペインも約5万8000人。サッカー部のある女子小学校は18校、中学校は16校、高校は13校、大学とプロは18校のみだ。芸能番組のなどの人気で女子サッカー好きの数は増えている。しかし、それが定着するかはしばらく見守らなければならない。また、小学校からサッカーをしてこそエリートになれるが、基本的にチーム数も少なく環境さえ整っていない。代表チームもいわゆる“黄金世代”に頼っているため、今回のW杯で平均年齢28.9歳は32か国中で最も高かった。世代交代もできず、結果も良くなかったのだ」
記事では、「リセットボタンを押す時期だ」と改革を推奨。「新しく失敗しなければならない。韓国女子サッカーは冷酷な現実の中に置かれている」と分析していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)