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スウェーデン女子は「思いやりのあるチーム」 “美しい友情”で世界注目も…母国メディアが指摘した不安要素は?
スウェーデンDFアンデションはクラブで同僚の日本FW浜野まいかを抱擁
スウェーデン女子代表は、8月11日に行われた女子ワールドカップ(W杯)準々決勝で、なでしこジャパン(日本女子代表)を2-1で下し、ベスト4に駒を進めた。勝利後には、悲しみに暮れる日本の選手たちを慰める光景が注目を集めたなか、スウェーデンのサッカー専門サイト「Fotbollskanalen」は「思いやりのあるチームであると同時に、不安を煽るチームでもある」とコラムを掲載している。
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前回大会3位の強豪スウェーデンは、グループリーグのG組を3連勝で首位通過し、決勝トーナメント1回戦では優勝候補アメリカをPK戦の末に下して、8強へ駒を進めてきた。日本との準々決勝では、パワフルなプレスや縦への推進力を駆使してペースを握り、前半32分にセットプレーの流れからDFアマンダ・イレステットが先制点を奪った。
後半序盤の6分には、コーナーキックの場面で日本のハンドによりPKを獲得。これをMFフィリパ・アンイエルダールが冷静に沈めてリードを2点に。その後、やや運動量が落ちてきたなかで日本の反撃を受け同42分、MF林穂之香に1点を返されるも、1点リードをキープしたまま勝利を飾った。
フル出場したDFヨンナ・アンデションと途中出場のMFマデレン・ヤノギーはタイムアップ直後、スウェーデンのハンマルビーIFで一緒にプレーする日本の19歳FW浜野まいかの元に歩み寄って慰め、この光景は世界中の感動を呼んだ。
記事では、「ヨンナ・アンデションが浜野まいかを慰め、その写真は世界中に拡散されて称賛された」と言及。翌12日のチームの様子については、「主力選手のほとんどはホテルに残ってリカバリーに務めた。バスで30分かかる場所まで移動するのは負担が大きすぎると判断されたのだろう」と触れている。
「今、スウェーデンが(W杯開催地の)オーストラリアやニュージーランドにいるのは、メディアや新聞、ラジオ、テレビの読者・視聴者を満足させるためではない。代表チームは勝利し、結果を出すためにそこにいる。戦術や自分たちがいかに大きな責任を与えられているかは喜んで話すかもしれない。ソーシャルメディアにヨンナ・アンデルソンの写真が掲載されているが、ほかのことについては話したがらないかもしれない。守護神のゼチラ・ムゾビッチが怪我の回復に手間取っているようにも見え、スウェーデンは明らかにスクランブル体制で優位に立とうとしている。見ている者が好きか嫌いかは別にして、時間を稼いで試合を進めることさえ厭わない。勝利のためにはどんなこともする」
8月15日に行われるスペイン代表との準決勝にも大きな注目が集まりそうだ。