スウェーデン相手に熱戦を落とし、W杯ベスト8敗退が決定

　なでしこジャパン（日本女子代表）は8月11日、オーストラリアとニュージーランドで共催中の女子ワールドカップ（W杯）準々決勝でスウェーデンと対戦。2点ビハインドから1点を返したが、1-2で敗れてベスト8敗退が決まった。海外メディアは、「物語はここで終わらない」と取り上げている。

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　日本は決勝トーナメント1回戦までの4試合で14得点1失点と快進撃を見せたが、FIFAランク3位の強豪スウェーデン戦では序盤から劣勢に展開に。迫力ある相手のプレスに手を焼いたなか、前半32分にセットプレーの流れから先制を許すと、後半立ち上がりには不運な形のPKで2失点目を喫した。

　交代カードを使い反撃に出た日本は後半29分、FW植木理子がPKを獲得も、自ら蹴ったシュートはクロスバーを直撃。徐々に流れを引き寄せたなかで、同42分にMF清家貴子のクロスがこぼれたところに走り込んだMF林穂之香が蹴り込み1点差に詰め寄るも、あと一歩及ばなかった。

　2021年の東京五輪・準々決勝で1-3と敗れたスウェーデンにまたも屈した日本。それでも8強前までの4試合で披露した戦いぶりに対する評価は決して低くはない。

　米ポータルサイト「ヤフースポーツ」スペイン語版のオマル・ペラルタ記者は、「誰も予想できなかった。特にラウンド16を見たあとならなおさらだ。日本が再び、世界が驚くほどの才能、スピード、規律を見せつけたのだから」と称賛したうえで、スウェーデンに敗れた現実についても触れている。

「宮澤ひなた、植木理子、田中美南のチームは、空のリュックを背負って帰国しなければならない。W杯のような短期決戦では、ミスは最大限に罰せられる。スウェーデンが準決勝進出を決めたのは、（日本に）2つの守備のミス、マークの甘さ、そして回避可能なPKがあったからだ。日本の物語はここで終わらない。スウェーデン戦を最後に大会をあとにしなければならないが、彼女たちは必ず戻ってくるし、彼女たちのサッカーは世界中の遺産であり続けるだろう」

　2011年以来となるW杯優勝はならなかったが、日本は今大会で世界に強烈なインパクトを残した。