失意のなでしこ戦士に「素敵なジェスチャー」 W杯試合後、勝者の美しい振る舞いに海外絶賛
女子W杯・日本対スウェーデン後の光景に海外メディア注目
なでしこジャパン(日本女子代表)は、8月11日に行われた女子ワールドカップ(W杯)の準々決勝でスウェーデンに1-2と敗戦。試合後のピッチ上では両チームの明暗が分かれる光景があったなか、失意で涙する日本の選手に対し、スウェーデン女子代表の選手が寄り添うワンシーンが注目を浴びている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
日本は決勝トーナメント1回戦までの4試合で14得点1失点と快進撃を見せたが、FIFAランク3位の強豪スウェーデン戦では序盤から劣勢に展開に。迫力ある相手のプレスに手を焼いたなか、前半32分にセットプレーの流れから先制を許すと、後半立ち上がりには不運な形のPKで2失点目を喫した。
交代カードを使い反撃に出た日本は後半29分、FW植木理子がPKを獲得も、自ら蹴ったシュートはクロスバーを直撃。徐々に流れを引き寄せたなかで、同42分にMF清家貴子のクロスがこぼれたところに走り込んだMF林穂之香が蹴り込み1点差に詰め寄るも、あと一歩及ばなかった。
試合後のピッチ上には、歓喜に沸くスウェーデンと失意に沈む日本の選手たちの姿があったなか、スウェーデン紙「EXPRESSEN」は同国代表DFヨンナ・アンデションが取ったある行動に注目。「試合終了のホイッスルが鳴った後のヨンナ・アンデションの素敵なジェスチャー」との見出しで触れたのは、涙するFW浜野まいかに寄り添った場面だった。
2人はスウェーデンのハンマルビーIFに所属するチームメイト同士。アンデションが浜野を抱きしめる姿や慰めの言葉をかけるワンシーンが写真として捉えられ、試合後の美しい光景としてSNS上でも話題に。記事では「アンデションはハンマルビーのチームメイト、浜野まいかを慰めた。彼女に腕を回し、慰めの言葉をかけた」とし、その行動を取ったアンデション自身のコメントも伝えた。
「彼女が悲しんでいるのを見て悲しかった。彼女にとってそれが何を意味するのか、どれほど優れた選手なのか、私は知っている。だから私はエネルギーを与えようとした。彼女は代表チームでもクラブチームでもそのようなサポートを受けていることは知っている。彼女を大切に思っていることを示したかった。彼女は素晴らしい人です」
代表チームではライバル国として戦いつつも、所属クラブでは日々、切磋琢磨する関係性を築く両者。浜野が悔し涙を流す姿は、アンデションの心に響くものがあったようだ。