W杯ベスト8で日本に2-1勝利も、後半のPKジャッジに見解

　なでしこジャパン（日本女子代表）は8月11日、女子ワールドカップ（W杯）の準々決勝でスウェーデンに1-2と敗戦。後半にPKのチャンスをモノにできなかった場面もあったなかで、対戦国メディアは日本に与えられたPK判定に異議を唱えている。

　日本は決勝トーナメント1回戦までの4試合で14得点1失点と快進撃を見せたが、FIFAランク3位の強豪スウェーデンを相手に苦戦。前半32分にセットプレーの流れから先制を許し、後半立ち上がりには不運な形のPKで2点目も失ってしまった。

　交代カードを駆使し反撃に出た日本は後半29分、途中出場のFW植木理子がドリブル突破でPKを獲得する。1点差に詰め寄る絶好のチャンスでキッカーの植木が放ったシュートはクロスバーを直撃。その後、残り3分でMF林穂之香が1点を返したが、あと一歩及ばなかった。

　日本を8強で下したスウェーデンは、大会初優勝を懸け、準決勝でスペインと対戦。母国メディア上では勝利を祝福する一報が報じられたなか、同国紙「EXPRESSEN」は、日本に与えられたPK判定に言及している。

　記事では、専門家のサガ・フレドリクソン氏がジャッジに言及したコメントが紹介され「PKになるほどの接触ではなかった。肩に手をかけただけだが、この状況では私の目にはこれは罰には当たらない」と指摘。結果的にPKでの失点は回避したものの、主審の判定に違和感を覚えたようだった。