涙を流す日本の選手と励ますスウェーデンの選手に海外メディアも注目「リスペクト」

　オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ（W杯）は8月11日に準々決勝が行われ、なでしこジャパン（日本女子代表）はスウェーデンに1-2で敗れた。試合直後、ピッチに倒れ込んで涙を流す日本の選手と励ますスウェーデンの選手の光景に「スポーツの最も美しい瞬間」「美しい涙」と反響が広がっている。

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　前半32分にセットプレーから先制点を奪われた日本は、後半早々にもPKから失点。反撃に出る日本は後半42分、MF清家貴子のクロスがこぼれたところに走り込んだMF林穂之香が蹴り込み、途中出場の2人が絡んで1点を返した。しかし、その後はゴールネットを揺らせないまま1-2と惜敗した。

　グループリーグで全勝するなど好調な歩みを見せた日本は試合を重ねるごとに逞しさを増し、チームの一体感も高まっていたなか、2021年の東京五輪・準々決勝で敗れた強敵スウェーデンに再び黒星。今大会ベスト8で敗退となった日本は、試合終了のホイッスルが鳴った直後にピッチに倒れ込み、涙を流す選手の姿も見られた。

　ピッチで失意に暮れる日本の選手に歩み寄り、優しく言葉をかけて慰めるスウェーデンの選手たち。勝者と敗者が織りなす光景にオーストラリアのスポーツ専門局「Optus Sport」は感銘を受けた様子で、「悲痛なワールドカップ敗退となった日本の選手たちを（スウェーデンの選手たちが）慰めた。リスペクト」と報じている。

　またSNS上では「スポーツの最も美しい瞬間」「日本は世界に誇れる」「美しい涙」「なでしこに感謝」などの声も上がり、勝者と敗者の両方に喝采が送られた。