なでしこ主将DF熊谷紗希が号泣 W杯ベスト8敗退で悔恨「もう少し踏ん張れたら…」

準々決勝でスウェーデンに敗れたなでしこジャパン【写真:ロイター】
準々決勝でスウェーデンに敗れたなでしこジャパン【写真:ロイター】

ベスト4進出懸けた準々決勝でスウェーデンに1-2敗戦

 オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は11日に準々決勝が行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)はスウェーデンに1-2で敗れた。主将のDF熊谷紗希は「少しでも前に進むことが日本の女子サッカーの未来につながると思っていた」と涙ながらに話した。

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 日本は決勝トーナメント1回戦までの4試合で14得点1失点と快進撃を見せたが、ここで対戦したのが東京五輪の準々決勝で敗れた強豪スウェーデンだった。守備からゲームを組み立てる意図を見せた日本だが自陣に押し込まれてしまった。そうした中でセットプレーの流れから先制を許し、後半立ち上がりには不運な形のPKで2点目も失ってしまった。

 直後に池田太監督はFW植木理子を投入。植木がドリブル突破でPKを獲得し、自らキッカーを務めるも無念の失敗。それでも残り3分でMF林穂之香が1点を返し、10分のアディショナルタイムの間も攻撃を繰り返したが及ばなかった。

 熊谷は「結果がすべてなので、負けて終わってしまったのは本当に悔しい。この状態で自分の試合を振り返るのは難しいけど、絶対にチャンスはあった。取り返すチャンスはあったけど、あと少し届かないのが力のなさと思う。あれだけ自分たちが、少なからずチャンスを作れて、警戒していたセットプレーから2失点。もう少しうしろが踏ん張れたら、前にチャンスもできたのかなと思う」と、悔しい思いを話した。

 2011年の優勝を知る唯一の選手としてチームをまとめてきた熊谷は「悔しいけど、一緒に戦ってくれた仲間に感謝したい。もう少しみんなとやりたかったし、少しでも前に進むことが日本の女子サッカーの未来につながると思っていた。この結果をしっかり受け止めるしかないと思う」と、その思いを言葉にしていた。

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