なでしこJ、W杯ベスト8で終戦 池田監督、奮闘の選手に賛辞「胸を張ってほしい」
ベスト4進出懸けた8強でスウェーデンに1-2で敗れる
オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は8月11日に準々決勝が行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)はスウェーデンに1-2で敗れた。池田太監督は「ここまで来る中で日本らしさ、なでしこらしさを出してくれた」と話した。
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日本は決勝トーナメント1回戦までの4試合で14得点1失点と快進撃を見せたが、ここで対戦したのが東京五輪の準々決勝で敗れた強豪スウェーデンだった。守備からゲームを組み立てる意図を見せた日本だが、池田監督が「プレッシャーを掛けに行くと裏に走られたり、ロングボールと。それは相手のストロングで分かっていたが、もう少し攻撃の時間を長く作りたかった」という展開で、自陣に押し込まれてしまった。そうした中でセットプレーの流れから先制を許し、後半立ち上がりには不運な形のPKで2点目も失ってしまった。
直後に池田監督はFW植木理子を投入。植木がドリブル突破でPKを獲得し、自らキッカーを務めるも無念の失敗。それでも残り3分でMF林穂之香が1点を返し、10分のアディショナルタイムの間も攻撃を繰り返したが及ばなかった。指揮官は「後半1点を返したこと、諦めずに攻撃したことを誇りに思いたい。今すぐにいろいろなことを整理するのは難しいが、選手たちが1試合1試合、ここまで来るなかで日本らしさ、なでしこらしさを出してくれた。駆け引きや最後の勝負強さのところで勝利につながらなかったが、胸を張ってほしい」と、選手たちを称えた。
現地、テレビ観戦を含め「本当に応援してくださった皆さん、力になりました。その力で勝ち残ってこられました」と話した池田監督は、試合後に選手たちへは「今までの戦いについてと、これからもなでしこジャパンは続いていくということ」を話したという。2011年の優勝、15年の準優勝には及ばなかったが、21年の東京五輪後に就任した池田監督は成績の低迷と試合内容の乏しさを指摘されていたなでしこジャパンを立て直す一歩をこの大会で示した。来年のパリ五輪や次回の女子W杯へ向け、前向きなものを残した大会になった。