なでしこJ、警戒セットプレーの流れから失点 W杯8強スウェーデン戦、0-1ビハインドで前半終了
前半32分に先制点献上、今大会で初めてビハインドを背負う試合展開に
オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は8月11日に準々決勝が行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)はスウェーデンと対戦。前半32分に先制を許し、ハーフタイムを0-1で迎えた。
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日本はここまでグループステージのC組をザンビアに5-0、コスタリカに2-0、スペインに4-0と3戦全勝で突破。決勝トーナメント1回戦ではノルウェーを3-1で下して準々決勝へと進出してきた。一方のスウェーデンはグループステージのG組を3連勝で首位通過し、決勝トーナメント1回戦では優勝候補アメリカをPK戦の末に下してコマを進めてきた。そのゲームに池田太監督はノルウェー戦からスタメンの変更を左ワイドにMF遠藤純からMF杉田妃和にした1人にとどめた。両者は2021年の東京五輪は準々決勝で対戦しているが、日本は1-3で敗れた苦い記憶を持つ。
立ち上がりからかなりスウェーデンがボールを持つ時間が長く、日本は5-4-1のブロックから奪って速い攻撃を狙った。日本がボールを奪った瞬間のスウェーデンによるカウンタープレスもかなり素早く、スペイン戦でゴールを量産した日本の高速カウンターが警戒されていることを感じさせた。そのなかで前半25分にスウェーデンの最終ラインから背後へのロングボールが入り、主将のDF熊谷紗希とGK山下杏也加のどちらが処理するか難しいタイミングでFWスティナ・ブラックステニウスにシュートを許すも枠外。これが国際サッカー連盟(FIFA)の公式スタッツで、両チーム初のシュートになった。
そして前半32分、警戒していたセットプレーからスウェーデンに波状攻撃を許すと最後はゴール前のこぼれ球をMFアマンダ・イルステッドに蹴り込まれてしまう。日本はこの失点により今大会で初めてビハインドを背負う試合展開になった。追いかける展開のなかでスウェーデンのポゼッションに対して日本の中盤も守備ラインが少し高くなったが、なかなかボールを奪う位置を高くすることができなかった。このまま試合は0-1のビハインドで前半を終え、ハーフタイムに池田監督がどのような修正を施すのか注目される。