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スペイン、オランダとの激闘制して2-1でベスト4進出 日本がスウェーデン戦勝てば準決勝で“再戦”決定
VARで明暗も…AT12分で同点 延長戦の激戦をスペインが制す
オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は8月11日に準々決勝がスタート。第1試合では延長戦の末にスペインがオランダとの欧州対決を2-1で制した。
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グループステージC組で日本に次ぐ2位で突破したスペインと、E組で優勝候補アメリカを抑えて首位通過したオランダは決勝トーナメント1回戦も順当に突破し、この戦いに臨んだ。
前半からスペインが敵陣に完全に押し込んでゲームを進めた。ストライカーのFWエステル・ゴンサレスを中心に攻撃を仕掛け、セカンドボールも次々に回収して前半37分にはゴール前でMFジェニファー・エルモソが押し込んだ。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでオフサイドの反則とされ、先制点にはならず。0-0のまま前半を終えた。
後半も立ち上がりにゴンサレスが際どいシュートを放つなどスペインペースで進んだが後半17分、オランダは高速カウンターを発動。スピードが武器のFWリネト・ベーレンスタインが一気に抜け出すと、ペナルティーエリア内でスペインDFイレーネ・パレデスに倒されPKの判定になった。しかし、VARからの進言でオンフィールドレビューが実施されると、判定は「ファウルなし」に変更。PKはなくなり、パレデスへのイエローカードも取り消された。
逆に後半34分、スペインは右サイドからFWサルマ・パラジュエロがクロスを入れたところ、オランダのDFステファニー・ファンデルフラートがブロック。しかし、これは手が体から離れていて、ペナルティーエリア内まで入ったボールに触れていたとしてVARの進言からオンフィールドレビューを実施。ハンドの反則とPKの判定になり、これを冷静に蹴り込んだFWマリオナ・カルデンティが後半36分の先制ゴールとした。
オランダは残り約10分で反撃を試みた。負傷者の状態確認、2度のPKに関わるVARチェックもありアディショナルタイムの表示が12分というなか、その追加タイムに入った直後にオランダは攻撃参加したファンデルフラートが抜け出すと強烈なシュートで同点ゴール。今大会限りでの現役引退が発表されているベテランが、PKを与えてしまったプレーを取り返す起死回生の一撃を決めた。
そして決着がついたのは延長後半6分、ゴールキックからつないだスペインはパラジュエロがボールを受けてペナルティーエリア内まで侵入すると、そのまま左足シュートでゴール。この1点でオランダを突き放したスペインが2-1で勝利し、準決勝進出の一番乗りとなった。この後、日本時間16時30分キックオフの第2試合でスウェーデンと戦うなでしこジャパン(日本女子代表)は、勝利すれば準決勝でスペインとグループステージのリターンマッチになることが決まった。
(FOOTBALL ZONE編集部)