低迷ドイツ、9月の日本戦は「ベストな選手を招聘すべき」 母国に代表OBが提言「若い選手を試す実験場ではない」

サミ・ケディラ氏がドイツ代表チームについて言及【写真:Getty Images】
サミ・ケディラ氏がドイツ代表チームについて言及【写真:Getty Images】

代表OBケディラ氏が警鐘「若い選手に簡単にA代表になる機会を与えすぎた」

 ドイツ代表(FIFAランキング14位)は9月9日、フォルクスワーゲン・アレーナにて森保一監督率いる日本代表(同20位)と対戦する。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)のリベンジに燃えるドイツだが、母国では代表OBがハンジ・フリック監督に“ある提言”をしているという。

 ドイツは昨年のカタールW杯のグループリーグで日本に1-2で敗戦。勝ち点を積み上げられず、結果的に18年のロシアW杯に続く2大会連続のグループリーグ敗退となっている。

 現在オーストラリアとニュージーランドで共催されている女子W杯でも、ドイツ女子代表チームが同様にグループリーグで姿を消した。ドイツ紙「Tz」は「ドイツサッカーは取り残された」と男女ともに残念な結果に終わったW杯を含め、厳しい現状を伝えている。

 さらに記事では、男子チームのフリック監督が「欧州選手権の成功を信じている」と報じつつ「ただもし、9月に行なわれるフランスと日本とのテストマッチで敗戦が続いたら、彼はまだこの考えを持ち続けるのだろうか?」と疑問も投げ掛けていた。

 またドイツの情報サイト「EXPRESS」は元ドイツ代表MFサミ・ケディラ氏のコメントを紹介。これまで母国代表が、ベテラン選手を弾き若手を積極的に起用してきた流れを振り返りつつ「代表チームは実験場ではない」と指摘している。

 ケディラ氏は「私たちは4、5年前から、若い選手に簡単にA代表になる機会を与えすぎた」と話すと「代表チームは若い選手を試す実験場ではない。だからU-21チームがあるんだ」と自身の考えを述べた。

 そうした観点から「ベストな選手を招聘すべき」とケディラ氏は推奨する。9月以降に控える日本、フランス、アメリカ、メキシコとの対戦では、「個性と人格を備えたチームを見つけることが重要」と主張し「成功すれば、再びホームで陶酔を呼び起こすことができると確信している」と、勝てば復活の足掛かりになると予想していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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