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アーセナルがトップ4堅持に秘密兵器・シュナイデルラン獲得へ
好調サウサンプトンの大黒柱
アーセナルは、今冬の移籍市場で、サウサンプトンのフランス代表MFモルガン・シュナイデルランの獲得に乗り出すと、英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
今季スタートダッシュに失敗したアーセナルは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)圏内入りを争うマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、トットナムを打破する切り札として、現在リーグ3位と好調を維持しているサウサンプトンの原動力に目をつけ、移籍金1500万ポンド(約28億円)を準備したという。
シュナイデルランは、2008年にセインツへと加入し、チームの核として存在感を示してきた。主力の大量放出にさらされた今夏、フランス代表MFもビッグクラブのターゲットとなり、本人も移籍に前向きであった。
しかし、クラブはイングランド代表FWリッキー・ランバート、同代表MFアダム・ララーナ、クロアチア代表DFデヤン・ロブレンなどの主力を流出してでもシュナイデルランの慰留には全力を注ぎ、断固としてオファーを拒んでいた。その対応に、シュナイデルランは自身のツイッターで「セインツの6年間に及ぶ素晴らしい旅は、わずか1時間で壊された」と、不満を漏らしていた。
今冬もビッグクラブからの関心を寄せられているフランスの若き才能について、ロナルド・クーマン監督がこうコメントを残している。
「モルガンを留めることは簡単ではない。何が起こるのか、様子を見る必要があるね」
オランダ人指揮官はチームの大黒柱の引き抜きを警戒しているが、シュナイデルランは先月の取材でビッグクラブへの移籍を否定しなかった。
「選手生活というのはあっという間に過ぎ去ってしまう。だから、僕はビッグクラブでのプレーを望んでいる。今はサウサンプトンのプレーヤーだし、うまくやれているけどね。移籍するにしても、今シーズンいっぱいは様子を見たいとも思っているよ。もしこのチームがCLの出場権を獲得するのならば、僕はこのチームの一員として参戦すると思う」
サウサンプトンが最優先で慰留に努めたフランスの至宝は、ビッグクラブへの移籍でCLデビューを果たすのか、それとも所属クラブをCLの舞台に誘うのか。その答えは、彼の右足が握っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images