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韓国女子リーグは「世界に後れをとった」 創設14年で“変わらない問題点”を母国紙指摘
厳しい年俸制限や人気度の低さがネック
韓国女子代表は、オーストラリアとニュージーランドで共催中の女子ワールドカップ(W杯)で、グループリーグ1分2敗と未勝利で無念の敗退となった。韓国紙「朝鮮日報」は「女子W杯決算」と題し、母国リーグの問題点について指摘している。
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コロンビア、モロッコに敗れた韓国はグループリーグ第3戦でドイツと対戦。5点差で勝利したうえでコロンビアがモロッコに勝利するという厳しい条件の下ながら、前半6分に相手最終ラインの中央でがら空きになったスペースでMFチョ・ソヒョンがボールを受けるとGKとの1対1を決めて先制。しかし、その後に同点に追い付かれ、1-1のまま試合終了となり、韓国は敗退が決まった。
日本のINAC神戸レオネッサでプレー経験があり、自身3回目のW杯出場で、今大会でチーム唯一の得点者だった35歳のベテランMFチョ・ソヒョンは大会を終えて帰国すると、「ワールドカップで見られるものが本当の実力だと思うので、まだ井の中の蛙だと感じるのも当然」と語り、選手たちの失意の様子が取り上げられた。
そのなかで、韓国紙「朝鮮日報」は「韓日女子の4年間は違いすぎた」と見出しを打ち、問題点に言及。日本との違いのほかに、自国リーグの問題点も指摘している。
「2009年に発足したWKリーグは一時、韓国女子サッカー界の誇りだったが、世界的な流れに後れをとった。14年前と同じく、キャリアにかかわらず年俸上限は5000万ウォン(540万円)に制限されており、仁川現代製鉄(レッドエンジェルズ)など一部の人気クラブを除き、観客は100人にも満たない。プロ化は世界的の流行であり、進むべき道だ。女子代表チームのコリン・ベル監督が『女子サッカーシステムの全面改革』を主張した発言はタイミングが間違っているだけで、内容は間違っていない。日本は明確な哲学と30年のビジョンを持って取り組んできた」
韓国メディアも、国内リーグの根本的改革から着手していく必要があることを感じているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)